暗闇に出会えたら
あなたがことばを見失い
まばたきを忘れてしまったら
虫が奏でる鈴の音に
見守ってくれる星たちに
耳をふさいでしまうかな
まばゆく怯えてしまうかな
そっと震えるその肩に
わたしの手のひらそっと乗せ
じんわり命をうつしたら
シャンプーに香る金木犀
泡がしろい渦になり
あなたに少しのおまじない
髪をなびかすドライヤー
優しい鈴の音 逃してしまお
星空を隠す前髪のカーテン
今夜はお外とお別れね
ホットミルクにバニラを溶かして
ココアとカフェオレ今夜はやめて
白いライトで照らしましょう
リズムは歯磨きにしましょうか
ミントの刺激が目に染みて
涙と泡が混ざったら
あなたは魔法にかかるのです
まっしろなおまじない
ライトを消して
ほのかな残光 守ってくれる
暗闇に出会えたら
あなたの嗚咽に 少しだけ
わたしの歌を口ずさみ
あなたの鼓動よりゆっくりと
わたしの手のひら合いの手に
優しい暗闇に出会えたら
あなたに唱える魔法のことば
おやすみなさい
そして おはよう
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