友
誰かいませんか
必死な呼びかけ 応えるのは
雑踏の規則正しい行進曲
前後左右バラバラに
同じ方向を向いている
交わらない視線にも
鳴りやまない足音にも
信号機なんてあるわけなくて
防犯ベルすらかき消して
迷いを抱く 孤独を誘う
考えるよね
泣いているのは私だけ?
ケガをしたのは僕一人?
誰かいませんか 誰か
本当に 誰でも良くて
その声が 音になったのか
擦り合わせる袖を切っていないか
世界に孤独を疑って
震える自分を責めてはいけない
いまこの時だけ
この
親友でもない 恋人でもない
ただ頷いて 肩を抱き 同じ方向見るだけの
些細な時間の
ここに並べた言葉と心は
あなたに気づきとお願いを
あなたが孤独と泣くのなら
彼も孤独に泣いている
あなたが未知を恐れれば
彼女も未知を恐れている
勇気をだして?
違うよ
認めてあげて
いつか聞こえる同じ叫びを
あなたの両手ですくえるように
同じ世界の 同じ画面の
同じ地面の 同じ時間の
同じ空のもとに
静かな
耳を澄ませば聞こえる声が
誰か いませんか
聞こえるよ
わかるよ ここにもいるよ
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