旅の道連れ
行先なんて知らないけれど
車両には声が満ちている
でもここは静かな車両
スイートルーム
貸切車両
そんな望みを叶える人が
きっと詩は歌わない
待っていれば誰かがやって来るから
歌い手?
踊り手?
それはそれでひとつのカタチ
ここはにぎやかな車両
自由席にひとり
通路を挟んでふたり
思い思いのぶらり旅
ひとりひとりの縁の数は
きっとこんな座れるくらいの人数で
切符の確認なんて野暮だというけれど
不正は止めて
あなたの悠久のその一瞬
旅路を見守る車掌であるなら
声が満ち満ちて
たどり着く先に想いを馳せて
二人掛けにひとりのあなたに
道連れができたなら
きっと私が気づきましょう
よっぱらいの迷惑な歌
やれやれ
あーあ
陽気な歌に ため息に
これはこれで
私にとっては旅の道連れ
けれども残念
途中下車
またのお越しをお待ちしています
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます