あと四分の疾走
長ったらしい演説も
息苦しい沈黙も
たいくつな十代も
あくびの出る日曜も
気づくのがいつも遅れるんだ
その手にあとわずかだということに
すべり落ちる砂のように
するする さらら
握りしめて残るのは
じっとりと湿った
不快な後悔と一場面の残滓
秒刻みで消えていく
熱く叫ぶことも
しつこく掴むことも
黙々と作ることも
大声で笑うことも
泥臭いと格好つけた
気づくのはいつも終わりなんだ
雄大なエンディング
壮大なファンファーレ
肉厚な音楽は
しみじみとした余韻
激しい焦燥と 呆れる位の駄作
あと四分のカウントダウン
――疾走
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