よろずのことのは

幾重にもなる言の葉は

十を超え

百を超え

千を超え

よろずに織らる絹糸か


誰が舌の鳴らす太鼓

誰が胸に弾く弦楽


触れるさざ波

光る 光る


眠りを醒ました言霊は

父よりも

祖父よりも

君よりも

高いほこり 寝耳に水


誰が指のすべる風笛

誰が心の叩く賛美


万葉の調べ

もろくもろく


万年のほつれ

芯を刺す玉



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