第5話 ヨンパルの不在
ヨンパルの不在を知ったドンヨブ、スク、サヨンは戸惑った。しかし、ヨンチルからヨンパルの渡日について話しを聞く事ができ、不必要な心配はしなかった。だが、ドンヨブは何故息子がそのような決断を下したのか到底理解できなかった。ヨンパルにはこれから良い将来が待っていたのに。なんの理由も無しにこんな事をするはずはないので、ドンヨブはしばらくの間、彼の消息を知るまで待つ事にした。ヨンパルの職場でも彼の不在に戸惑いを隠せなかった。しかし、誰もヨンパルを悪く言わなかった。きっと、何か理由があるはずであるとみんなそう思ったのである。今までのヨンパルの行動は他人に簡単に彼を評価する事を許諾しないほど、厳かで神聖なものであった。しかし、スクとサヨンはヨンパルを憎むことは出来なかったけれど、天が崩れ落ちるような落胆と悲しみをしばらくは耐えなくてはならなかった。
一方、ヨンパルは東京に住んでいる知人を訪ねて行った。その知人は彼の中学時代の先生で東京の中野に移住していた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます