第2話 ヨンパルの成長
ドンヨブは大地主ではなかったけれど、結構大きな農地を所有していた。人望も厚く親族、友人、隣人、みなドンヨブの事を悪く言う人など誰もいなかった。ヨンパルはそのような父の元で何不自由なく裕福に祝福されながら成長していった。ドンヨブは息子の成長にとても大きな喜びを感じていた。そして、この輝かしく美しい子が自分の後を継ぎ家業をさらに発展させる事を確信していた。ヨンパルもとても頭が良く、父の期待を超える聡明さで町ではすでに神童という評判を受けていた。その反面、ヨンチルは平凡な少年に成長した。しかし、自分とはとても同じ腹の中で生まれたとは思えないくらい違うオーラを持っている兄を妬んだりすることはなかった。父と母の愛情がいくら兄に傾いていても
それは同然であると子供でも納得がいくぐらい兄は特別な何かを持っていたのである。そして、ヨンチルの友人達もヨンパルのような兄を持つヨンチルを敬い慕っていた。
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