詩集 日常ほろほろ

世迷いごとを言うな、どんなものにでも筋道がある

私が大嫌いなのは 世迷いごとを言う人々

筋の通っていない人間

私は 今までの人生でそれなりの筋を通してきたつもりであるし、

これからの人生において、また、筋を通せる人間でありたいと思う

しかしどうだ

世の中に なんと変節漢の多いこと

昨日言っていたことが全くできていない

する気もない 明日もきっとやらないだろうな

そう思わせるものがあるのである

私は怒りで打ち震える

なんと現代日本人の 筋の分からない人間の多いことよ

たとえ一時において 誰かの世話になったとして

へりくだってその場を凌いで

恩恵を受けているくせに

明日彼は恩人の悪口を平気で言いふらすのである

なんと曲がった社会であるか

もちろんそれが全ての人に当てはまる訳では無いが

もちろん騙す方が悪いというのはあるが

それでも愚かな人間はそれに騙されて盲目に追従し

決して罪なき人に罪をかぶせ

権力にへつらって生きていく

おお なんと悲しき 卑人の 卑しい性根の

悲しき連鎖よ

今の世の 苦心苦労

一体どこから来ているのかも想像せず

ただ、有り体に権力者を糾弾しながら

政治の恩恵を受け続けるものよ

刮目せよ しかと目を見開け

誰が敵であるのか 誰があなたを守っているのか

陰の人、影であなたを支えてくれている人を

あなたは本当にわかっているのか

人生において大事なことは

お金じゃない 恋じゃない 仕事じゃない 夢じゃない

本当に大事なものは

あなたをどこまでも陰で祈り支えてくれる人々を見つけ

感謝し 頭を垂れて敬愛し

決してへつらわず 少しの赤面をもって我が誤りの許しをこい

傲岸不遜な我を恥じ

素直に 極めて勇気がいることだが

素直に謝り、感謝を述べて

それ以後その方を大切にしていくことである。

この高エネルギー社会にあって

電気代は確かに高くなったが、

朝でも夜でも電気がつく

石油ストーブに灯油を入れれば（もちろん入れてくれる人もいるが）

暖をすぐにとることができる。

私たちは果たして一つ一つの行動に

どれだけの人達の助けを借りて生きているのだろうか

それこそが今現代において最も大切な繋がりであるのに

君と来たら目の前のヤクルトを飲んで殻を捨てれば

それで良くて

そこの陰にいる何百人に思いを馳せない

そこに至って私はただ 悲しい

そういうものを私たち現代人はもっと思い出すべきである。

今自分が受けているサービスの3つか4つ向こうにいる人に思いを馳せるべきである。

その3つか4つ先の人々の努力まで

目を凝らして耳を傾け心を開いて

受け取るべきである。

目の前のお金、目の前のもの

誰が私にくれているのか

恩とは人間の至高の感情

永遠に忘れてはいけない

決して恩知らずになるなかれ