第51話 ツルネ ―風舞高校弓道部―
テレビアニメの「ツルネ」の二期がもうすぐ終わってしまいます。本当に面白かったです。
★前回のアップで終了と書いたのは間違いでした。もうしわけない。
三期も来るのかな。メンバーはどう成長するのかな。期待が膨らみます。
ところで、僕のアニメの見方は、一話か二話をちょこっと見て、面白くなければ、見るのを止めてしまいます。
ツルネに限って言えば、最初は、何が良くてみているのか、良く分かりませんでした。変な話です。
王道でもない、ヒーローものでもない、冒険ものでもない、恋愛ものでもない、ギャグがあるわけでもないわけです。
男女共学の学校だけど、一切男女のからみも不思議なくらい無いのです。
しかも、弓道部の話で、全く弓道を知らない自分には良さがわからなかったのですが……。
高校生の部活としてのかかわりや、師弟関係や、ライバルや、人間同士が醸し出すつながりが心地よかったです。
いいかえると、心理描写のよさがおもしろくて、それが、弓道だからこそ、活かされていたのかもしれません。
ツルネは、弓を引いた時の弦(つる)の音の事のようです。
見えない音ですが、アニメだと、共鳴し合う波紋のように表現されていて、とてもよかったです。さすが京アニw
そういえば、今期のツルネは、「つながりの一射」というサブタイトルがついていたので、最終回はそれがもっともイメージされていたのかもしれません。とっても良かった最終回でした。
一期のツルネは、主人公と親友の関係を見ていて、痛ましく感じる場面もあったのですが、今期はそれがなくて、ぎゃくに主人公が消えてしまうくらい、他のキャラクタのつながりが広がって良かったです。
やっぱり、京都アニメーションの作品はいいなあ。
ツルネの原作は、「ツルネ ―風舞高校弓道部―」 綾野ことこ (KAエスマ文庫/京都アニメーション)なので、普通の本屋では売ってないようです。
仲間との交流や自分の向上といった精神的な事を書いた作品で好きなのが、
バッテリー あさのあつこ 作
これは、野球を書いた作品で、青少年向けの本ですが、ハリーポッターと同様に、青少年向けを馬鹿にしてはいけないと思う良さがあります。心理描写が得意で、バッテリーは1000万部突破の大ベストセラーです。短い期間の事をここまで書けるのかと思うくらい面白いです。
風が強く吹いている 三浦 しをん 作
三浦 しをん さんといえば、『まほろ駅前多田便利軒』で直木賞、『舟を編む』で本屋大賞を受賞している作家さんですが、ツルネやバッテリーと同じように、面白いです。それこそ、青少年向けというジャンルは、何か違うんじゃないかなあと思えます。
動的で熱いバスケアニメの、スラムダンクや、あひるの空や、黒子のバスケットなんかも好きですが、静的なツルネの心理描写の良さに、僕は引かれたようです。
最後に、本当に、本当に、京アニの放火事件は悔やんでも悔やみきれません。
心よりご冥福をお祈りいたします。
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