第10話 モズ

 今日は、曇りの寒空です。朝から、小鳥もあまり見かけませんでした。


 お昼になって、双眼鏡を携えて、何かいるかもしれないという、淡い期待で、梨畑を覗いてみました。


 覗いた瞬間、梨の木から飛び立って、網の目をくぐって出ていく鳥がいました。すぐそばの電線にとまってくれたので、詳しく観察をすることができました。持ってて良かった双眼鏡。


 特徴的なカギのようなくちばし。長くピンとした尾羽。赤茶色の頭。背中の羽は灰色かな。でも全体は茶色っぽい感じ。スズメより大型。でもヒヨドリは小型。ぱっと飛び立つけれど、逃げない程度の慣れ具合。まごうことなくこれは、我が家に居着いたモズだと思いました。

 色が赤っぽくて綺麗なのは、オスなのかな。良くわからないけれど。


 そういえば、先日、梨畑で作業をした時の事。網の外からこっちを向いたモズが、「キチキチキチ」と警戒音を立てきました。まさか、モズが、人間に向かって鳴いてくるとは思わなかったので、自分ではなく、他の野鳥でも周囲にいるのかと、周りを見回してみたのですが、全く何もいませんでした。


 網を隔てたすぐ近くの枝を飛び回り「キチキチキチ」と鳴くモズは、初めてのモズの様子でしたので、貴重な体験をしました。


 そういえば、『はやにえ』もいくつかありました。あまり気持ちのいい物ではありませんが、アマガエルくんとかカナヘビくんとか大ミミズくんとかが枝やら、針金やらにささっておりました。


 こんな様子を考えてみると、ネットに囲まれた我が家の梨畑は、カラスなどの天敵が入ってこれるわけではなく、モズにとってはいいなわばりなのかもしれません。


 ちなみに、モズって『スズメ目のモズ科』なんですよね。タカ目とかじゃないんですよね。肉食なのに。ぐぐって分かりました。ついでに、カラスもスズメ目だったりしてw 驚きました。ありがとう、ぐぐる先生。一つ賢くなりました。


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