めぐる季節にかこまれて

朝風涼

第1話 メジロ

 今年も、梅の木にメジロがやってきた。


 彼らは、いつも、つがいでやってくる。しかも、彼らは結構慣れていて、10mほど近寄っても、逃げはしない。


 しばらくの間、梅の密を吸ったり、隣のモッコクに飛び移ってして遊んでいるので、とても可愛くなる。ミカンのひとつもあげたくなってしまうが、野生の鳥だし、ここは我慢のしどころだ。


「ウグイスかな?」

と妻が言うのでよく見てみると。お腹が黄緑色のようだ。やっぱりウグイスではなくて、メジロのようだ。


 次の日の早朝もやってきたので、双眼鏡で観察したら、目の周りに特徴のある白い縁取りがあった。

「やっぱりメジロだよ」

と話した。


 昔から『庭にウグイス』と言う言葉を聞いたことがあるけれど、ウグイスは人目につくようなところには近寄ってこないらしい。

 どちらかというと、『藪にウグイス、梅にメジロ』の方がしっくりくるのかも。


 梅が咲くと、花粉症が始まるので、嫌な季節になってしまうけれど、こんなお客さんがやってくると嬉しくなる。


 またやってきてほしいものだと思う。そんな冬の朝である。


―――――――――

 このような文章を少しずつ投稿しようと思っています。

 カクヨム読み専で、発信は初めての事なので、わからないことだらけです。

 ようやく公開にこぎつけました。よろしくお願いいたします。

朝風 涼




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