地雷系後輩


「ふあ…………………ねみぃ、学校だりぃ…………」


 昨日は遅くまで切り抜き漁ってたらいつの間にか四時になってたしなぁ


「まぁ、学校なんてどうでもいいからな、推しの方が大事に決まってるし」


「くふっ♪せんぱぁい、おはようごさいますぅ」


「んおっ?!…………………なんだ、暗鷹くらだかか」


「はぁい♪そうですよぉ?それとぉ、いい加減名前で呼んでくださいって言ってるじゃないですかぁ」


「うぐっ、それはまあ、善処しないことも無いことも無い」


「それ結局しないって事じゃないですかぁ~!」


 この、おっとりしてる話し方をしてるのが俺になぜか付き纏ってくる後輩、暗鷹くらだか咲音さきねだ。

 こいつはものすごい可愛い、艶のある黒髪に、二重たれ目の童顔。背は百四十センチと小さい方だが胸はデカい、所詮、ロリ巨乳と呼ばれる部類に入る、普通にしてたらモテそうな女の子なのだが…………


「お前、昨日何時に寝た?また隈が濃くなってないか?それに、髪をツインテールにするのやめたらどうだ?また風紀委員に怒られるぞ?服装も、いい加減そのメイクもやめた方がいいと思うぞ?また影でなんか噂されてるかもしれないし………」


「ええ~?寝たのは大体五時ぐらいですけどぉ……それにぃ、ツインテールやめるのはいやですぅ、あとメイクもぉ、服装なんてぇ、ただシャツの上にぃ、セーター着てるだけじゃないですかぁ、その上からちゃんとブレザー着てますしぃ」


「…………………寝た時間については後でみっちり聞くとして、なんでツインテールとメイクをやめるのはいやなんだ?」


 セーターは…………………別にいいか


「だってぇ、可愛いじゃないですかぁ」


「そんなこったろうと思ったよ……………」


 そう、こいつは周りから地雷系女子と呼ばれている。いつも目の下に隈を作っていて、ツインテールにあのメイクだ、だからこいつに学校で近づこうとする奴はいない

 俺はまぁ、中学時代にちょっとしたきっかけで関わったんだが………


「まさか高校でも関わる事になるとはなぁ」


「何か言いましたかぁ?せんぱぁい」


「いや、お前はなんで高校でも俺に関わって来るんだろうなぁ、って思って。別に俺に関わってもいい事ないだろう?むしろいろんな噂されて嫌だろうと思うんだが…………」


「…………………………………………………鈍いなぁ、別に先輩とならどんな噂されても大丈夫なのになぁ、それどころか全然嬉しいのにぃ」


「ん?なんか言ったか?」


「いやぁ、なんでもないですよぉ?」


「そうか?というか、お前なんでこの学校に来たんだ?お前の成績だとここ来るのはかなり難しかったはずだが……………」


「…………………………本当に、鈍いなぁ……………そんなの、先輩と同じ学校がいいからに決まってるのに………」


「ん?またなんか言ったか?」


「先輩は唐変木のスカポンタンだって言ったんですぅ」


「え?急になに?!」


 急に罵倒されたんですけど?!


「そんな事よりぃ、早く学校に行きましょお?遅刻しちゃいますよぉ?」


「まぁ、そうだな。…………………一緒に行くのか?」


「?はい、そのつもりですけどぉ………………もしかして嫌、ですかぁ?」


「うん」


「………………………私の事、嫌いなんですねぇ」


 あ、やべぇ!ものすごいしゅんとしてる!


「いや!そういう訳じゃない!そういう訳じゃないんだが…………」


「じゃあ、どういうわけなんですかぁ?」


「えーと……………………お前、自分にファンクラブあるの知ってるか?」


「え?!なんですかそれぇ?!」


 知らないのか………


「俺、そいつらに目の敵にされてるんだわ………」


 まあ、唯一この学校でこいつと話してるのが俺だからな。そりゃファンクラブの奴らからしたら推しにくっつくクソ野郎だから目の敵にもしたくなるわな


「……………………………そいつら、どこのどいつですかぁ?」


「え?んーと、確かいろんな学年の奴らがいたから誰だかはあんま分かんねぇなぁ」


「………………………チッ、先輩に危害を加えようとしてる奴らを根絶やしにしてやろうと思ってたのに」


 ブルッ


 な、なんだ?今とんでもない寒気が走ったぞ?


「そんな奴ら、相手にしなければいいんですよぉ、ほらぁ、一緒に行きましょう?ね?ね?」


「どんだけ俺と一緒に行きたいんだよ…………まぁ、別にいいけどさ」


「えへへ~じゃあ、行きましょうかぁ………………今日、そのファンクラブの奴ら探すか。先輩に危害を加えようとしてるなら確実に潰す」


 ブルルッ


 な、なんだ?!また寒気がしたぞ?!しかもさっきよりも強くしたし!


「せんぱぁい、なにしてるんですかぁ?早く行きましょう?」


「お、おう」


 それにしてもなんだったんだろうさっきの寒気、幽霊でもいんのか?あとでこいつにえんがちょしてもらおう…………………




 ▂▂▂▂▂▂▂▂▂


 ※この作品は作者の性癖から作られています、現実にこんな女の子がいるわけないのは知っていますがせめて夢は見させてください

 ヤンデレロリ巨乳バンザーイ!

 異論は認める




  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る