俺を信じてくれる地雷系後輩が一番推してるVtuberだった………マジで?
糖編撲
オタクの楽しみ
『はい!こんコンドル~!
「やっぱ可愛いなぁ………ヘランちゃん」
俺の名前は
『え?年齢?永遠の18歳だよ!……………………なんでみんな草生やすのぉ~~~~~!!!』
「おぅふ………天使かよぉ!!!!」
それはVtuberの配信を見ることだ。特に、今見ている華鳥ヘランちゃんにどハマりしている
『え?カップ数を教えて?……………もう、えっち♡』
「ぐほぁっ!!!」
尊死!尊死する!!!
『…………………どうしても、知りたい?』
「うんうんうんうんうんうん!!!!!!」
『じゃあ、耳貸して?』
「はぁい!!!」
『……………………Gカップ♡』
「…………………………………………………………………………………………………………………………………かはっ」
我が生涯に、一片の悔い無し!!
「尊すぎるわーーーーーーーーー!!!!!!!!!」
ドンッ!!!
「おい!うるせぇぞクソ兄貴!」
「あ、ごめん………………」
はぁ、早く一人暮らししたいなぁ………………
うちは一軒家の二階建てなんだが、壁は薄いし、妹には怒られるし、親には、そんなもの見てないで彼女の一人でも作ってきたら?って言われるし………………………はぁ、めんどくせぇ
『学校行きたくないって?分かるよ~その気持ち!私も最初の頃はものすごく学校嫌いだったもん、でもね?ある事があって学校行くのが楽しくなったの!』
「いいなぁ~、学校が楽しいなんて羨ましいよ……」
俺は楽しいなんて思った事無いしなぁ…………話せる友達もいないし………
「まぁ、なんか変な奴はいるんだけどなぁ………」
こんな俺に付き纏ってくる変な後輩はいるんだけど………
「あいつは友達というより、なんか妹って感じがするんだよなぁ」
まぁ、学校で唯一話せるのがそいつしかいないんだけどな!…………………自分で言ってて悲しくなってきた
「でも、別に友達欲しいと思った事無いしなぁ」
Vtuberについて話せんのもその後輩しかいないし
「はぁ、オタクには生きづらい世の中だよ」
そもそも学校にアニメとかゲームを好きな人が全然いないし
『学校はみんな嫌いだよねー………でもね!なにかのきっかけで好きになれるかもしれないよ?例えば、学校行ったら好きな人に会えるとか!』
「好きな人かぁ………」
恋愛はもうこりごりだよ………
中学の時の二の舞には絶対になりたくないしなぁ
「それに、今は君に夢中だぜ?ヘランちゃん」
「うわっ、キモっ、嫌なもん見ちまったよ……」
「げっ!
「何回もしましたけどー?パソコンに夢中で気付かなかったそっちが悪いんじゃないんですかー?」
「ぐっ………!」
この憎たらしい話し方をする女が妹の深夢、俺より一個下で、容姿端麗、運動神経抜群で身長も百六十四センチと、女子にしては高く、成績も上位に食い込んでいる俺の事が嫌いなくせに同じ高校に入ってきた意味わからん妹だ………………いや今考えてもマジで意味わかんねぇな
「つか、片付けられないから早くご飯食べてってお母さんが言ってたから早くしたら?」
「これ見終わったら行くって言っといて」
「いつ終わんの?それ」
「分かんない」
「はぁ?何言ってんの?それで来なかったら私が嫌々呼びに来た意味ないじゃん、ふざけんなよ、私の貴重な時間を使っといて言われた通りにしないとか、スクールカースト最底辺のクソオタクが調子乗んなよ」
「おっ、俺の時間だって貴重だし!」
「はぁ?友達も作んないでそんなオタク動画を家で引きこもってずっと見てるだけの奴の時間が貴重?はっ!笑っちゃうね」
「あんだとこの………!」
「あ?やんのかクソ兄貴」
「……………………………ごめんなさい」
俺は妹に逆らえない、厳密に言うと逆らったら俺の秘密をばらされるから逆らいたくないというのが本音だ
「分かったらさっさと行ってきて、こんな臭い部屋に二度と来たくないから」
「おい!あんま調子に…………!」
「あ?」
「……………………………すいません」
「……………………チッ」
バタン
はぁ、怖かった………………
あれ妹って言うより狂犬だろ………制御不可なケルベロスだろ…………
『じゃあ、今日はこの辺にしとこうかな!みんなー!またねー!』
「えっ!もうそんなに時間経ってたの?!」
マジか………ヘランちゃんの配信最初の方しか見れなかった………
「あんのクソ妹が………!!」
ふざけやがって……!
あいつとの言い争いのせいで配信が終わっちまったじゃねーか!俺は配信は生で見たい派なんだよ!
「…………………はぁ、やめよう、どうせキレても返り討ちにされるだけだし」
ああ、そういえば
「下に降りてご飯食べないと…………」
………………本当に早く一人暮らししたい
▂▂▂▂▂▂▂▂▂▂▂
「ふふっ♪今日も先輩見てくれてた………!」
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