2本目 迫る危険

付き合ったが故に

第27話 君への危険

満との1ヶ月の契約。

それはまあ何というか周りの女子達を振り立たせている様だった。

と同時に.....周りが異変を起こしている気がする。

俺はその事に顔を引き攣らせながら、?を浮かべながら。


考えて何とか立ち向かっていた。

それから俺は翌日の休み。

その中で満と話す。

満はニコニコな感じで話してきていた。


『昨日は有難う。彼氏さん』


「.....い、いや。良いんだよ。満」


『やっぱり貴方は私の彼氏に相応しい人だねぇ』


「.....そ、そうかな」


そんな会話をしながら俺は汗をかく。

するとインターフォンが鳴った。

俺は四葉に任せてから話していたが。

おにーちゃーん、と声がした。

何だ一体、と思っているとドアがノックされ。


「お客さんだよ?何か身長高い物凄いイケメンの人」


「.....は?イケメンって誰よ?」


「長谷場って名乗ってるよー」


「.....はせ.....何!!!!?」


俺は慌てて、満。すまん。何かお客さんだ、と言ってから電話を切ってから。

そのまま玄関先に向かうと。

そこに長谷場が立っており、やあ、と笑みを浮かべていた。

紙袋を持っており。

スーツを着込んでいる。


「.....な、何しに来たのかな?」


「.....そうだね。.....まずはこれ。つまらない物だけど」


「.....あ、ああ」


「.....満の件だ。.....今話せるかな?」


「ちょうど今、満と話していたんだが.....」


そうか、と笑顔を浮かべながら長谷場は見てくる。

柔和な顔で、だ。

一体なんだコイツは。

思いながらやって来た四葉と一緒に見ていると。

長谷場が切り出す。


「.....教室中の、学校中の噂を聞いているかい。君は」


「え?.....あ.....」


何と何となく察していた事を長谷場は切り出した。

俺は真剣な顔になる。

すると長谷場は苦笑いで俺を見てくる。


「女子の件の関して君の噂があまり良く無くなってきている。満の件もあって.....君の言うリア充の人達がみんな君を妬みに思っていてね」


「.....」


「.....そこで申し訳無いけど勝手に当島さん、大橋さん、片瀬さんと話したんだ」


「.....それは.....うん.....?」


俺は目をパチクリする。

それで当面、3人は君には暫く熱がそのまま冷やされるまで関わらないという事になってね、と話す。

でも連絡だけは取りたい、という事になってね、とも。

それからアドレスを書いた紙を渡してくる。


「インシデントもあるって事だね.....うん」


「.....そういう事だな。それでまあ何故.....俺に渡してきたのかというとね。片瀬さんが俺の事を提案したからなんだ。.....満の件もあって」


「.....それは知っているのかな?満とか」


「満にも話した。多分それを話す為に今日は電話したんじゃないのか」


「.....そうなんだ.....」


「最悪のタイミングだったね。すまない」


すると四葉が、上がりませんか。長谷場さん、と話した。

長谷場は、いや。大した事じゃ無いからな、と断る。

それから俺に向いてくる。


君はその。聞いたんだが動画配信をしたんだよな?、と。

それから、あ、ああ、と返事をする俺。

そして長谷場は真剣な顔でこんな事を話してくる。


「気を付けろ。.....俺も君と満を見守っているけど.....学校の奴らはそれなりにやって来るかもしれない」


「.....つ、つまり.....何かこれ以上に酷い事を?」


「意地悪な事をしてくる可能性はあるね。だから君に対して.....話しておく。.....妬みを持った人間は.....怖いからな.....」


「.....どうしたの?」


「.....ああ。いや。すまない。これはこっちの事だ」


そして長谷場は苦笑する。

それから自嘲するかの様な感じを見せて。

そのまま、すまない。失礼したな、と玄関に手を掛ける。

俺はそんな長谷場に聞く。


「.....その。何故俺にそんなにしてくれるのか」


「.....何故と言えば.....救いたくなる。.....昔の俺みたいだからな」


「.....昔の長谷場はそんな感じだったのか」


「.....そうだね。.....リア充では無かった」


仮にも今の俺は。

全てで頑張ったから成り立っているだけであり。

足場が脆く儚く崩れる可能性だってある。

そう長谷場は説明してから手を挙げてそのまま去って行った。

俺はその言葉を受けながら顎に手を添える。


「.....どうしたの?お兄ちゃん」


「.....いや。ちょっと恐怖に思っているだけ」


「.....何かみんな怖いね。確かに」


「そうだな。人間思い通りにいかないのが人間だと思うから」


俺はそんな説明をしながら四葉を見る。

四葉は心配げに俺を見ていた。

しかし.....困ったもんだな。

これ以上に何か起こるのか。

好き好んでこんな状態になっている訳じゃ無いのだが。


そう楽観的に考えていたのだが。

最悪の事態が予想通りに起こってしまう。

何が起こったかと言えば。

俺の動画を弄った動画が学校の裏サイトに投稿されたらしく。

何というか俺への悪評の噂が絶えなくなった。


今までの動画を裏手に取られた感じだ。

何というか予想していたけど。

でもこんな感じで使われるとは思ってなかったからショックだった。

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某有名動画サイトに顔出し配信していたんだが5人ぐらいしかフォロワーが付かず引退した。そしたら美少女に言い寄られた。それが5人も居るんですが.....まさか アキノリ@pokkey11.1 @tanakasaburou

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