シンヤの詩

高樹シンヤ

時計の針

そこには君が居て、僕が居る。

そこには僕が居て、君が居る。


けれど今日から離ればなれ。

寝るときも互いにひとりぼっち。


いつもは聞こえていた時計の針が、今日は小さく聞こえる。

いつからだろう、君が居る事が当たり前になっていたあの日。

いままでありがとう、そしてさようなら。


ここにも君が居て、僕が居た。

あそこにも君が居て、僕が居た。


けれど昨日は戻ってこない。

起きるときも互いにひとりぼっち。


いつもは聞こえなかった時計の針が、今日は大きく聞こえる。

どうしてだろう、僕に問いかけてみても、僕は答えてくれない。

さようならいつか、笑顔で会いたい。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

シンヤの詩 高樹シンヤ @shinya-takagi

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る