月が〜出た出た〜月が出た〜

 異世界の暦はどうでしょう?


 まず、月はあるのかな?

 月のような衛星があれば構いません。

 2個あっても別に困らないでしょう。


 要は、1度目の『春』なら『春』から、『夏』『秋』『冬』と季節が移り変わるうちに、目安となる衛星が何周したら元の『春』にたどり着くのか?という事が重要です。

 まあ、四季があるのかわかりませんが。


 多分、異世界でも農業はやっているでしょう。

 安定した食糧の確保は文明の根幹です。


 月に該当する衛星がないと、基準とするポイントの設定に困るだろうなあ。

 まあ星くらい出ているでしょう。


 地球の場合は、現在のサイズの地球から、偶然今の距離に月があるので、月が12回巡ると1年が経つだけです。


 異世界の場合は、同じとは限りません。

 むしろ、居住可能な惑星のサイズも衛星のサイズも一緒で、ましてや惑星と衛星の距離感まで同じとは考えられないでしょう。


 そのため、1年が8ヶ月になることもあるでしょう。

 1ヶ月が40日間になることもあるでしょう。

 1日が30時間かもしれません。


 忙しくて『1日が30時間あったらいいのに!』と考えている、そこの貴方!

 仮に30時間になったとしても、その分仕事も増えて、40時間あったらいいのに!と思うだけです。

 諦めましょう。


 つまり、異世界でも1年が12ヶ月であるという考えは甘いです。

 それどころか、1日が急に20時間になってしまったら、多分、我々の体内時計は対応できないか、対応するまでにかなりの時間を要することになるでしょう。

 その間、ずっと時差ボケしているようなものです。



 人間の体内時計は25時間らしいので、1日が25時間だと朝の目覚めがスッキリするのかな?



 また、前回のお話で片手で数える事ができる最大数は『12』という話が出ましたが、関節の数が同じかわかりません。

 獣人タイプとか多関節であってもおかしくないですし。

 1年が8ヶ月しかなければ、重要視される数字は『8』でしょうし、1日は『8』の倍数時間になることもあり得るでしょう。




 うーん。

 そこまで環境が違うと、勇者も適用できずに死にそうだな。

 地球から植物の種を異世界に持ち込んでも、植物が適応できずに枯れそうだ。


 勇者の時差ボケをなくすため、そして何よりも、筆者が面倒臭いから、異世界の神様には、地球準拠の星で生命を育んでいてほしいものです。

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