12ってなんだろう?
小さい子供にさんすうの問題を出してみます。
A君は、りんごを10個持っています。
A君は、B君にりんごを3個にあげました。
A君は、今何個りんごを持っていますか?
小さい子供であれば、おそらく両手を広げて、片手の親指と人差し指と中指を折り曲げて、伸ばしたまま残った指を数えて考えるでしょう。
そして「7個」と答えてくれることでしょう。
10という数字は、両手を広げた指の本数です。
非常にわかりやすい数字なのですが、片手だけでそれ以上の数をカウントする事が可能です。
使用するのは、親指以外の人差し指・中指・薬指・小指です。
親指は、それらを指し示すことで数をカウントする側として、使用します。
親指以外の指は、3つの関節で区切られています。
『爪がある指先』・第一関節・『指』・第二関節・『手のひらにつながる指』・第三関節・手のひらの順になります。
イメージできたでしょうか?
人差し指から『
これで、3まで数えられました。
そのまま順番に中指・薬指・小指を押さえていくことで12まで数える事ができます。
※関節の数を数えるという説もあります。また、指先側から1ではなくて、手のひら側が1という説もあります。親指から近いから、手のひら側の方から数えた方が、わかりやすいのかな?
なんにせよ、この数え方は片手で最大数をカウントするのにちょうど良かったのでしょう。
これがメインになったのかはわかりませんが、国の東西を問わず、12という数字は重要視されてきました。
ギリシア神話では、12柱の神がオリンポス山の山頂に住んでいる。とされます。
ゼウス、へラ、アテナ、アポロン、アフロディテ、アレス、アルテミス、デメテル、ヘパイストス、ヘルメス、ヘスティア、ポセイドンの12柱です。
生まれ月に関連する占いで使われる星座も、12星座ですね。
最近ハリウッドで実写映画化が発表された『聖闘士星矢』でも12人の黄金聖闘士がいました。12星座からきているから当然なのですが。
干支も、子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥の十二支です。
新約聖書では、キリストによって特別の伝道の使命を与えられた12人の使徒がいます。
ペトロ、ヤコブ (ゼベダイの子)、ヨハネ、アンデレ、フィリポ、バルトロマイ、マタイ、トマス、ヤコブ (アルファイの子)、タダイ、シモン、イスカリオテのユダ、以上の12人です。
仏教にも十二縁起という苦しみの元となるものを説いています。
無明(むみょう)、行(ぎょう)、識(しき)、名色(みょうしき)、六処(ろくしょ)、触(そく)、受(じゅ)、愛(あい)、取(しゅ)、有(う)、生(しょう)、老死(ろうし)と言います。
他にも、中国皇帝の礼服に用いられる模様は十二章だったり、イスラエルには12氏族がいたり、兎角12という数字は特別な使用をされています。
おそらく、1年が『12』ヶ月になることと、片手でカウントできる最大数『12』から、この数字は特別なものになりました。
そのため、東西を問わず、1日を12分割もしくは午前・午後に分けた24分割するという行為は、行われたようです。
1日が12時間もしくは24時間となった所以ですね。
ということで、地球に住む我々にとって『12』という数字は非常に重要です。
では、異世界ではどうなのでしょうか?
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