暦について考えよう!

きょうは何日?

 神様から与えられた不思議なパワーで言葉を喋れるようにしてもらいました。

 翻訳が難しい言葉は、がんばりましょう。


 一般常識も教えてもらえたので、初対面での挨拶が『相手に向かって中指突き立てること』だと言うことが間違っていた!と言うこともわかりました。

 とりあえず、教えたやつをぶん殴りましょう。

 顔面に肘鉄くらいは大丈夫。

 花京院さんも『それは仲なおりの「握手」の代わりだ』と言ってくれます。



 意思の疎通ができるようになったところで、暦が気になりませんか?


 1日は、何時間?

 1ヶ月は、何日?

 1年は、何ヶ月?


 単位は異なるでしょうが、必ずあるはずです。

 拙作『リングフィットをプレイしていると異世界転移した勇者が訪ねてくるんだが』でも少し触れています(できれば読んでくれると嬉しいです)が、暦は全ての基本です。


 暦はなぜ必要なのでしょうか?


 SEIKOによると、以下の理由により暦が生まれたそうです。


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 暦は、原始的な狩猟文明から農耕文明に移る過程で、季節による気候の変動に対して、食物を計画的に生産し収穫・貯蔵するという知恵、すなわち、人類が生活する上での必要性の中から生まれてきました。

 エジプトでは紀元前3000年頃、毎年初夏の雨季の頃にナイル川が氾濫して大洪水をもたらす事を、その時期の前に決まって東の空に明るいシリウスが輝き始めることから察して、1年の周期をシリウスが見え出す夏至の日を始まりとして、そこからまた見え出す前日までを1年365日とする、太陽暦の起源となる「シリウス暦(エジプト暦)」を作ったようです。

 この1年は、月の周期を基にした30日による12か月と、年の終わりの5日間の安息日で成り立っていました。この暦をもとに、1年を大きく4か月ごとに分けて、洪水・種まき・収穫時期と分けて農作業を管理していたのです。


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 さすがSEIKO!メチャクチャわかりやすい!



 ついでに考えると、現在の365日に対して、30日✖️12ヶ月で360日となるところを、誤差修正して『年の終わりの5日間の安息日』をぶち込んだ、物凄く頭が良い人がいたんだということに震えます。



 農耕文明にとって、1年という周期を知る事は非常に重要です。

 安定的な食糧を得るためには、いつ種子を蒔いたらいつ収穫できるのか、予定が立てられないと話になりません。

 冬場に種子を蒔いても発芽しませんし、秋口に種子を蒔いても、寒さに負けて途中で枯れてしまうかもしれません。

 気候・風土にあった植物をそれぞれのタイミングを鑑みて栽培しないといけないのですが、なんの基準もなければ到底不可能です。

 暦という基準は、農耕文明の基本と言えるでしょう。



 1度決めた位置で観測した月が元の位置に戻ってきたら、『1年』が経過したということにしよう。

 月が新月から満月に変わり、満月から新月になるこれを1周とする。これが『1ヶ月』だ。

 月は12周まわると元の位置に戻ってくるようだ。

 1年に月が12周するんだから、1年を12分割しよう。

 これが『1年=12ヶ月』だ。

 日が昇って沈んで、また昇るまでの1周を『1日』として考えよう。

 月が1周するのに大体30回、日が昇って沈むから、『1ヶ月=30日』だ。


 ここまではOKです。


 じゃあ、なぜ1日は12時間、もしくは24時間なんでしょうか?


 キリが良いように10分割でも良くありませんか?


 そうすれば、1日は10時間、もしくは20時間です。

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