わかり合いたいなら、やっぱり言葉で伝えないとね!

アバターを観に行こう!

 あなたは高校2年生だ。

 夏休みを迎えたあなたは、大量に出た課題に四苦八苦したものの、なんとか片付けて自由を満喫していた。

 と、急にあなたのスマホから着信音が流れた。

(あれ?今日ってもしかしてバイトの日だった?)

 慌てて画面を見ると、友人の名前が表示されている。

 夏休み直前に彼女が出来たらしく、有頂天になっていたのをよく覚えている。

 バイト先からの電話ではなかったことに安心して、電話に出た。

「おー、久しぶりー」

「今、電話しても大丈夫か?」

「家で課題やってたよ。どうしたん?」

「いや、彼女もいないお前の事だから、退屈してると思ったんだよ」

「喧嘩売ってるんだったら切るぞー。だったら彼女と遊んでろよ」

「ごめんごめん。その彼女だけど、映画の趣味が合わなくてさ。一緒に今やってるアバターの最新作を観に行かないか?」

「愚痴なんだか惚気なんだかよくわからんが、暇してるしいいぞ」

 電話を切ったあなたは、駅前にいる友人のもとに出向くため、玄関で買ったばかりのスニーカーを履いた。


 ・・・

 ・・

 ・


 といったところで、問題です。

 この中に仏教用語が語源の単語があります。

 それは、どれでしょうか?











【答え】

「四苦八苦」・「自由」・「有頂天」・「安心」・「大丈夫」・「退屈」・「アバター」・「愚痴」・「玄関」


 もしかしたら、これ以外にもあるかもしれません。


 で、何が言いたいか、ですが、「異世界」にも仏教は浸透しているのか?という事です。


・・

・・・


 ゲーム的な異世界に転生してしまったあなた。

 どうやら悪役転生してしまったようです。

 自身の破滅を回避するために、主人公くんやヒロインさんと仲良くなりたいと近づきますが、様々な誤解から上手くいきません。

 しまいには、主人公くんとの決闘に敗れてしまいました。

「金輪際、僕たちに近づくな!」

 あなたは一体どうすればいいんでしょう………。


・・・

・・


 とりあえず、『御仏の教えは偉大だなあ、主人公くんの家の本棚には手塚治虫の「ブッダ」が、全巻所蔵されているに違いない!』と確信してください。

 となれば、今あなたがすべきことは、手塚治虫の「ブッダ」を熟読しておくことです。

 共通の話題があれば、主人公くんとの会話も弾み、誤解も解けることでしょう。



『金輪際』についてですが、須弥山のすぐ下にある大きな円盤を「金輪」と呼び、これが小世界の大きさとほぼ同じとされていることから、物事の極限、ゆきつく所という意味を持ち、現代では「絶対に」「断じて」「どんな事があっても」という意味で使われているそうです。



 自分の首を絞める?わかっているさ(吐血)


 ちなみに映画のアバターは、この間地上波でやっていたのを少しチラ見しただけです。

 ごめんなさい。

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