ピースサインは平和の象徴?

「はい、チーズ!」


 握り拳から、人差し指と中指を立てた『ピースサイン』。


 写真撮影の際に、友達みんなで『ピースサイン』を作って一緒に撮った写真を大切に飾っている。なんて人も多いでしょう。

 基本的には手のひらを相手に向けた『ピースサイン』が一般的ですが、手の向きを返して、手の甲を相手に向けた『ピースサイン』もありますね。


 英語圏では、「Vサイン」で勝利(Victory)の意味を持つようです。

 日本と同様に「平和(Peace)」の意味もあるそうで、アメリカの平和運動からきているとか。

 手の甲を相手に向ける『裏ピース』は、若い女性が使用しているのを散見します。

 でも、この手の甲を相手に向けた『裏ピース』は危険なジェスチャーである事をご存じでしょうか?


【やったら危険な国】

 アイルランド・イギリス・インド・オーストラリア・ギリシャ・ニュージーランド・パキスタン・南アフリカ

【どんな意味?】

「侮辱」「軽蔑」「卑猥」という悪い意味。

 中指を立てるのと同様の意味を持ちます。

 完全に喧嘩を売っていると思われても仕方ないですね。


 プラスして『裏ピース』を口元に近づけて、『裏ピースの間から舌を出す』行為はアメリカでもアウトです。

 指を女性の両足に見立てているオーラルセックスを表すので、写真撮影を引き受けてくれた女性から、ぶん殴られても文句は言えません。


「日本では問題ないから」と考えていると、命取りになりかねません。




 では、握り拳から親指サムを立てた『サムズアップ』はどうでしょう?


 名前からしても、英語圏からきた単語ですし問題なさそうです。

 SNSのいいね!サインとしても使われていますよね。


 確かに、欧米では「賛成」「同意」「満足」などの気持ちを表す良い意味合いを持ちます。

 ですが、危険な国もあるようです。


【やったら危険な国】

 アフガニスタン・イラン・イタリア・ギリシャ

【どんな意味?】

「クソくらえ」といった相手を貶す行為。

 挑発行動として受け取られます。


 レストランで食事をして「美味しかった!」と伝えるために『サムズアップ』したら、スタッフが怒りそうです。




 流石に『オッケーサイン』は大丈夫でしょう。


 親指と人差し指で輪を作る『オッケーサイン』は日本でもよく使われます。

「いいよ」「わかった」などの承認や、「おいしい!」「いいね!」のようなポジティブな意味で使いますね。


 でも、アメリカですら意味合いが変わってきているようです。

 国ごとに意味合いが異なるので分けましょう。


【やったら危険な国】

 アメリカ

【どんな意味?】

 立てている小指・薬指・中指が「W」、結んで輪を作っている人差し指・親指が「P」で「WP」のハンドサインになるそうです。

 OKサインではなく「ホワイト・パワー」を意味する「WP」に見えるという理由から、2019年、反差別を掲げるユダヤ系団体である名誉毀損防止連盟の「ヘイトシンボルリスト」に加えられました。

「白人至上主義」を表しているとされ、人種差別を容認していると思われる可能性があります。


【やったら危険な国】

 フランス・トルコ・ブラジル・ベネズエラ

【どんな意味?】

 人差し指と親指で作った輪が「ゼロ」「無能」を意味する。

 侮辱行為に当たるのでやってはいけません。



 ちなみに、前のお話で「手招きされた」ので「近寄った」ですが、手のひらを下に向けている場合、海外では「あっちに行け」「下がれ」の意味合いを持つことが多いようです。

「こっちに来い」の場合は、手のひらを上に向けると伝わるようですよ。


 ブルース・リーが相手を挑発するのに手招きしていた気がします。

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