肉食モンスターって本当に美味しいの?
やっと本題です。
これまでの考察をちょっとまとめてみます。
●『自分の体に必要な栄養素をより摂取したいと肉体が要求する。該当する栄養素をより多く摂取するため、それを含む食物を美味しいと感じる』
●『生物は自分の身体を害すると思われる物は、すぐには美味しく思わない』
●『甘い物』=『高カロリーかつ安全な物』
●『人間は本能的に同族食いに繋がる行動を回避しようとするのではないか?』
●『肉食動物は何の種類の肉を食べてきたのかということで味が決まりそう』
甘い物云々は少しずれているかもしれませんが、高タンパク・高カロリーなものは『美味しい』と思えそうです。
逆に、苦いものや身体の健康を害すると思われる物は『不味い』と思いそうです。
延々と同族食いがどうのこうの書いてきましたが、異世界ファンタジーで肉食といえば、人間を餌にするモンスターは必須でしょう。
同族食いについてですが、人間を食べたモンスターは人間の保有しているウィルスや寄生虫を保有している可能性があります。
『人肉食を行ったモンスター自体が発症していなかったとしても、人体に対して影響を与えるウィルスや寄生虫を保有している』可能性がある。ということです。
間接的にでも感染リスクがある物を食べたいと思うのでしょうか。
人喰いオニのように、人型で人間を捕食するモンスターは、なぜ人間を食べても大丈夫なのでしょうか?
人喰いオニが人間を食べるたびにお腹を壊していたらお話になりません。
と言うことは、見た目が近くても、分類が全く違う生物だということではないでしょうか?
そうであれば、人間の持つウィルスや寄生虫は人喰いオニには害をなせません。
ですが、健康被害を与えられなかった=死滅したというわけではありません。
冬場に旬を迎える『牡蠣』。
とても美味しいですが、ノロウィルスを保有していることも有名です。
牡蠣を食べてひどい嘔吐に襲われたりや下痢になってしまった。という経験を持つ人も少なくないでしょう。
でも、牡蠣はノロウィルスで死ぬのでしょうか?
……すいません。勉強不足でわかりませんでした。
おそらく、ですが、牡蠣自体がノロウィルスで死滅することは無いのではないでしょうか?
でも、牡蠣を食べた人間はノロウィルスに感染します。
人間側からすると、人喰いオニを倒しても倫理的に食べたくないと言うことでも構いませんが、食べると間接的に感染リスクを負うことになりそうです。
何の種類の肉を食べてきたのか?と言うことですが、モンスターハンターのリオレウスのように草食動物をメインの餌としてきた爬虫類のようなモンスターは、『ワニのように食用可能で、美味しそう』な気がします。
肉食のオオカミのようなモンスターは、『ライオンと同じで筋肉質でスジが張っていて美味しくなさそう』です。
でも、『人肉を食べたモンスターは、倫理的・本能的に食べたくない』と感じそうです。
もう一つ、重要だと思うのがDNAがそのモンスターを脅威に感じているか?と言うことです。
もし、『モンスターの肉が非常に美味しければ、生命の危機を冒してでもモンスターを倒しに行く』でしょう。
むしろ自分の生命を脅かす危険なモンスターであれば、近づくことも忌避するのではないでしょうか?
本能が『危険な生物だから近づきたくない=不味い』と言う判断をすることもありそうです。
逆にファンタジー的に考えると、私たちの世界に存在しない栄養素を持っている可能性はあります。
魔力を食事から取り込む⇨強力なモンスターほど魔力が多い⇨強力なモンスターの肉を食べると魔力をたくさん取り込める⇨生存の可能性が高まる⇨強力なモンスターは美味しい
などということは、ありそうです。
といった所で、まとめます。
◯人間を捕食する肉食モンスターは、倫理的・本能的に忌避される可能性が高い。
◯人間を捕食する肉食モンスターは、食べるとデメリットが生じる可能性がある。
◯ただし、極端にタンパク質など食料が不足している場合、それでも摂取される事が考えられる。
◯主に草食動物を食べる獣タイプの肉食モンスターは、一応食べられるが、筋肉質で美味しくなさそう。
◯主に草食動物を食べる爬虫類タイプのモンスターは食べられそう。
◯主に魚類を食べる哺乳類・爬虫類タイプのモンスターは食べられそう。
◯危険度が高い肉食モンスターは、生存本能が働くので近隣に近づかないためにも美味しくないと判断しそう。
◯各種リスクを取ってでも摂取することが推奨されるモンスターがいれば美味しいと感じる可能性がある。
うーん。
人間を簡単に害するモンスターばかりだとすれば、『これらの肉は不味い』と判断してもおかしくなさそうな気がします。
もしくは、草食動物か魚類を食べるモンスター……、いやソレってモンスターなのか?普通の動物な気がするけれど、これならある程度危険度が低ければ美味しく食べられそうです。
以上のことから考えて、
『肉食モンスターは、人間を食べないモンスターなら美味しいモンスターもいる』
もしくは、
『各種デメリットやリスクを取ってでも摂取することに意味があるほどの栄養素を持った肉食モンスターがいて、それを食べるように本能が命ずる場合、美味いと感じる』
と言う結論で、どうでしょうか?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます