第10話 魔法(術)の習得

 俺の認識(理想を多分に含む)で、と言う但し書き付きの話になるんだけど、魔法って“ファイアボール”的な横文字表現や例え日本語表記でも“烈風蹂躙エッジトルネード”的にルビが付いてるやつが俺の認知していた“魔法”な訳。


 “〜の術”ってのは、三重県や滋賀県に隠れ里がある、忍が主に使う所謂“忍法”の認識なんよ。


 俺が持ってた参考書(笑)に載ってる、自称“魔法”なんッスけど覚えられるのが“〜の術”じゃない?


 結局どっちよ?


 なんかさぁ、初めての異世界転生に試行錯誤して迷走した結果失敗しました〜、そんな残念極まりないルーキー神様臭がするね〜。


 神様なんて、会ってもないし信じてもいないけど。


 まぁ、いいや。俺が、参考書を読んで覚えられた魔法は5つあった。コッチに来てもお勉強必要なんだね〜。


 今まで全く使えなかったんだから、大した成長だ。どうせここで暫らくは休むつもりだったんで、色々検証タイムに振って確認作業だな。服も乾かしたいしね。


名前 九条 士郎

性別 男

種族 人族(新種)

レベル 17

属性 闇

状態 肉体疲労(高度)、精神疲労(重度)、空腹


体力 48

耐久 48

力  48

魔力 48

知力 48

瞬発力 48

運 3


特技

博覧強記はくらんきょうき1

喪家之狗そうかのいぬ1

不倶戴天ふぐたいてん1


魔法

索敵の術

清浄の術

点火の術

虚偽の術

操風の術


 残念。ゴブリン討伐でのレベルアップは無かったか。では、気を取り直してお荷物チェックしますか〜。


【転生者の財布(所有者限定):転生者の所持していた財布。中の現金は、異世界の通貨に変換されている。容量無限。】


 うわっ!勝手に両替されてた!まあ、戻れない前提なんで別に構わないけどね〜。しかも容量無限って、俺そんなに金持ってねーし!


【転生者のスマホ(所有者限定):転生者が所持していたスマホ。異世界の魔素を自動で取り込み充電する。容量無限。】


 よしっ!スマホは気にせず使えるな。容量無限にされても、俺は写真をバシバシ撮る趣味も無い。ダウンロードが出来る訳でもないしな。


【転生者のミント飴:転生者が持っていた飴。舐めると異常状態を回復(呪い以外)する。】


 あぁぁぁーー!普通に食ってた!勿体ねぇー!


【転生者の定期(所有者限定):△△△△へ行く為の定期。】


 は?△△△△って、どこ?これは、その時が来れば分かる系かな?今考えても、しょうがないっぽいね。


 ちなみに、充電器→使用不可、筆記用具→性能変わらずだった。つまんねぇの…。




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