第7話 ワーム連戦につき

〔注意〕ここでは士郎が嫌いなヤツが出た為、かなり壊れ、意味不明になります。苦手な方は飛ばして下さい。





 ねぇ。ワーム君はどうしてワーム君なの?手とか、足とか、毛とかあった方がきっと良いよ!


 あとね。そのお口。ギザギザの歯からヨダレを垂らして来るなんて、行儀が悪いと思うの!


 だから、この石でも食らってて!え?お代わり??わかったー!!沢山喰らえや!遠慮すんな!!


 ワーム連戦に付き、だいぶ壊れて来ました、俺。


 ほら最近流行りの擬人化とかあるじゃん?ワームもさぁ、その辺気にした方がいいよ!


 馬だって行けたんだから、ワームも行けるよ!自信持って!!センター狙えるよ!!


 やった!センター(顔面)入ったね!!この調子で、ドンドン行くよ!石なら沢山あるから、しっかり狙うね!!


 何かしら誤魔化さないと、俺もう病みそうなの…。


 ほぅ…。デカくなったな小僧(ワーム)。どうやらピー助が惚れた(味)素質(タンパク質)が目覚めた様だな。


 だが、はたしてこの俺を倒す事ができるかな?俺の石。南◯鳳凰石に構えはない!我が石にあるのは、ただ制圧前進あるのみ!!


 そして、喰らってくたばれクソワーム共!!二度と俺の前に姿を表すんじゃねぇクソが!!


直進、約15mの距離を多少の迂回をしたとは言え、踏破するのに掛かった時間、1時間34分。

倒したワーム26匹。

俺のSAN値 -108。

塗れたヨダレほぼ全身。

幸いにも被ダメ(物理)無し。

但し、被ダメ(精神)甚大。

勝ったのに襲って来る、この悲しい気持ち。プライスレス。


「………風呂。今すぐ。」


 ヤツ等がいなくなったのに、ヤツ等の残り香(ヨダレ)が俺を苦しめる……。何だか、これもうただの罰ゲーム。


 もしや、異世界転生じゃなくて地獄落ちとかっすか?俺が、小石積む様な地道な作業はあんま得意じゃないの知られて、こっちに回された系?


 ヤツ等のドロップを全て無視し、トボトボ歩く。傍から見たら、どんなローショ◯プレーをしてきたのかしら?って思われそうな、デロンデロンの出で立ち。全然、楽しくなかったからな!!マジで!!!


「異世界ではよくあるじゃん。攻撃魔法出来なくても生活魔法は出来ますってやつ。せめて、そんな魔法プリーズ!」


 一縷の望みを賭けて、レベルが上がって新たな魔法又は、特技が生えてないかステータスを確認した。


名前 九条 士郎

性別 男

種族 人族(新種)

レベル 17

属性 闇

状態 肉体疲労(中度)、精神疲労(重度)


体力 48

耐久 48

力  48

魔力 48

知力 48

瞬発力 48

運 3


特技

博覧強記はくらんきょうき1

喪家之狗そうかのいぬ1

不倶戴天ふぐたいてん1


「精神疲労(重度)(笑)!!書かれんでも分かってるわボケ!!オイ特技!また四文字熟語かよ!!アホなの?厨二の病に罹ってるの?しかも“喪家之狗”って俺のことを言ってる?宿無しぼっち野郎と、宣ってらっしゃるんですかねぇ?!」


 悪口にしか見えない特技の意味に、一人ブチ切れた。不倶戴天?それは是非とも、クソリーマンとクソワームと俺をここに転生させた存在に捧げるぞ!



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る