第22話 討伐報酬
新しいチームメンバーが加入した。それ自体はいいのだが、相変わらず戦闘員は自分しかおらず戦うときの負担は変わりがない。しかし、料理の腕は素晴らしいのでモンスター討伐後の楽しみができた。
食事を終え、オーガ討伐で疲れたため町に帰ることにした。一応ゴブリンは討伐したので依頼の報告をする必要がある。町に戻りギルドに向かった。
「またなんかあったんですか?」
チームメンバーが一人増え、明らかに疲れている様子の俺を見て、心配半分呆れ半分で話してくる。
「そうなんですよ、ゴブリン討伐してたらオーガと出くわしまして。この子のおかげで討伐はできましたが。」
「オーガですか!?」
オーガの名前を聞いて随分と驚いていた。そんなに驚くことなのか、こんな初めのところの森にいたから普通なのかと思った。しかし、周囲の冒険者もざわついている。
「よく無事に帰ってこれましたね!この町の周辺には基本的にFランクまでのモンスターしか生息しなんで。ごくまれにキングゴブリンのようなEランクのモンスターが出現するんですが、さすがにDランクのモンスターはなかなか聞きません。」
おっと、オーガはDランクだったのか、今回もなかなかやばいことになっていたんだな。
「ユートさん、カードを見せてもらってもいいですか?」
「あっどうぞ。」
さすがに断る理由もないため、素直にカードを渡す。
「オーガが出たのは本当だったんですね。しかも倒したおかげなのかレベルも上がってますよ。」
いろいろと衝撃的なことがあったので、レベルが上がったことに気が付かなった。新しい魔法覚えてるかな。そんなのんきなことを考えてると、
「さすがに、森に異常が起きすぎているので調査依頼します。ユートさんは依頼を控えてくださいね。」
まじか、実戦で魔法使えないじゃん。てか、調査されるって相当な問題が起きてるじゃん。よく生き残ってたな。
オーガを倒して、実績も認められたためEランクに上がることができた。ランクの基準は同じランク帯のモンスターを安定して討伐できるようになると上がるそうだ。しかし、自分よりも2つ上のランクのモンスターを倒すのはなかなかないらしく、例外的に上げてもらっている。そして、ともに戦闘に参加しているためミールもFランクに上がってくる。ガーベラは戦闘ができないためGランクだったそうだが、Fランクに上がった。
依頼を受けるのを一時的に禁止になったが、オーガ討伐で報酬金がだいぶもらえたので数日間は何とかなるだろう。食事もガーベラがいるから安く済むかな。
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