第3話 7番から11番号
体験入部4日目は、俺より先にいつもの2人が体育館前で待機していたが
「お、アキラー! こいつら新顔だ!」
1人目は身長190センチ近くありそうなガッチリした男で、天然パーマがかかり爽やかな印象があった。
「えと、10組の『
そしてもう1人、
「8組の『
俺には敬語使わなくてもいいのにな、と思いつつも2人の自己紹介を聞き終え、もはや恒例となっているLINE交換を済ませた。
4日目はこの5人で練習に混ざった。案の定、
――体験入部最終日――
4月12日の金曜日になり、体験入部もいよいよ5日目の最終日。俺はこの時、今日はどんな人が来るんだろうとワクワクしていた。
授業と呼べるか怪しい時間を終え放課後になる。いつものように更衣室でTシャツとバスパンに着替え、体育館のある方へ向かって歩いていると、窓から見える体育館の前に多めの人が見えた。
そこには5人から7人ほど居そうな人の塊があり、半分男子、半分女子のような感じで集まっていた。
「おーいアキラー」
廊下の後ろから
見た事ない先輩か、はたまた体験入部の1年生か。1年生だった場合、とても賑やかになり楽しくなりそうだな、と話しながら4人で屋根付きの通用口を通って体育館へ歩いた。
――体育館前――
気になっていた人だかりの正体は、全員体験入部の1年生だった。男子が3人、女子が4人の7人がそこに立っている。多くの人に少し足がすくんだが、俺はそこで勇気を振り絞って彼らに話しかけた。
「1年生だよね? 俺らもバスケ部の体験入部に来たから良かったら一緒にやらない?」
すると、身長170センチ半ばの醤油顔なイケメン男が返事を返してくれた。そんな彼は、後にリバウンドとルーズボールを絶対に取る7番のパワーフォワードになる『
「ありがとう! 丁度他の人が居ないか探してたんだ。4人もいたんだね」
眼鏡をかけた身長165センチ程の
「久しぶりのバスケだわ〜」
「動けっかな」
しかし、彼らの登場も待たずに俺たち4人と新たな3人、そして若干空気だった女子達は、先輩達と
体験入部最終日にもかかわらず、
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます