第16話 味方を作ろう《2》


トバースに断られることなんて分かってたこと!












そんな時のためにメイドの服を拝借していたのだ!


(本当はメイにメイドをさせるために用意したもの)












ひとまずメイドのフリをして馬車に乗って買い出しよ!












完全装備(メイド服)を着て廊下を歩く










バレないようにソワソワしているが、なんせ絶世の美女でもない私は紛れることに成功していた















そのままバレず裏口にある食材を運ぶ馬車へ向かう







馬車の中には他のメイドがいたので、おどおど大人しい系メイドに扮して話しかける









「あっ、あの、私ミリーお嬢様にお使いを頼まれまして…」












「あら、見ない顔ね?ワガママお嬢様に何を頼まれたの?まぁ乗りな!」







(わがままで悪かったわね)
















なんとすんなりと馬車にのることができ、屋敷を抜け出すことに成功してしまったのだった。








(こんなに簡単でいいのかしら…)











ーーーーーーーーーーーーーー




10分ほど揺られると活気のある街についた。










(わぁあああ!!!!!!!)









「いらっしゃい!安いよー!」






「お嬢ちゃん、こっちの串焼きも見ていきな!」







「ここのアクセサリーは一点物よ!」







ガヤガヤガヤ

















まるで現代の海外の街並みを見てるような洗礼された作りの建物…そして活気のある人々に、美味しそうな屋台…













(すっ素敵すぎる!!!!)








「あっあの、私はこちらから1人で買い物に行ってまいります」





「はいよ~気をつけるのよ~…って、どこかで見たことあるような顔してるわね、あんた!」








ギクッ






「あははは~ヨクイワレマス」







私はバレる前に颯爽と立ち去る。
















「ふぅ、ここまで来れば大丈夫かな!」











街の中に溶け込み、人混みの中に紛れ込み、ほっと一息。

















「何が大丈夫なんだい?」










「ふぎゃ!?」












目の前には知らない美少年…










(……誰や。)











「…まぁ、なんてゆーか悪いやつら?みたいな?」













「ふーん…」









じろじろ








何故かガン見される私。








「えっと何か御用かしら?」











「君、絶対メイドじゃないよね。」










「ふぇ?!?!」


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