第17話 味方を作ろう《3》
「えっえっあのソンナコトナイデフ」
「ぶふっ」
何故か笑われる私。
初対面の人、たとえ美少年だとしても失礼すぎるので思わずムッとしてしまう。
「っ、すまない。あまりにも素直な反応だからつい笑ってしまった…」
明らかに反省してなさそうな返答だったが、私にはそんな構ってる暇は無いのでスルーすることにした
「ま、いいわ。用がないのなら私予定があるので、では。」
「お、おい!そんな急ぐことないだろう!」
(なんなのよ、こいつ、しつこいわね。)
「お腹すいてるからご飯食べに行くの!邪魔しないでよね!」
そのまま前に進み出す
狙っていた屋台を見つけたので買いに行く
「おじちゃん!この串1本ちょーだい!!」
「おや、お嬢ちゃん見ない顔だね?よし!この美味しい飲み物もオマケしておこう!」
「わーい!ありがとう!!」
お金を払い、串とサービスのジュースを受け取る
(うわ~日本の屋台思い出すわ…)じゅる、、
肉厚でスパイシーな香りが漂う…
「いったっだっきまぁぁす!!」
パクっ
「んんんんんんんーーーーー!!!!!!しあわへーーー!!!!」
肉厚だがとてもジューシーで、味も最高。
(本来の目的一瞬忘れるところだったわ…)
「君、絶対どこかの令嬢なはずなのに見事な食べっぷりだね。」
まだ近くに先程の美少年はいたようだ
「あなたには関係ないでほ?」もぐもぐもぐ
「くく、ほんと変な女だな。」
美少年は笑いを耐えている
「っ、と、ところで君はなぜ1人でここにいるんだい?」
美少年は笑いながら尋ねてくる
「…解毒作用のある飴玉を探してるの」もぐもぐ
その言葉にその美少年は驚いた顔のまま私を見つめている
「なぜ……そのようなものを…?」
「どうせ信じないと思うけど、まぁ教えてあげてもいいわ!
お義父様が毒で殺される可能性があるの。だから、その前に毒を解毒できる品物をプレゼントしようと思って!」
「…ボソッ
そんな物騒なことあってたまるか…」
「まぁ、そんなこと信じないでしょ?ほらもういい?帰んなよ!」もぐもぐ
「…いや
…俺はその飴玉を知っているかもしれない」
…
ん?
?!?!?!飴ちゃん知ってんの?!?!
棚からぼたもちとはこの事だ。
(…私すごくない?)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます