第8話 はじまり


…ま






…さま









ミ…さま







「ミリーお姉様!」









「ん…」











「ミリーお姉様!大丈夫ですか?」













目を開けると目の前には心配そうに覗くメイ。













(あれ、、さっきまで塀の中にいたはず…)












もしかして助かった?











「…お姉様…?冷たくないですか?」












…ん?








よく見ると噴水にダイブしたのか2人してずぶ濡れの状態だ。

















この光景見たことある…














あれは確か10歳になったばかりの秋頃…









お義父様がまだ生きてる時、私がわざとぶつかってメイを噴水に落とそうとしたら私まで落ちちゃったのよね…















「…ごめんなさいね、メイ。痛くなかったかしら?」









「えっ?!?!」









驚いてるメイ。







(何よ、人が謝ってるのに。)












…いや、《前》の私なら謝ってない













「ぐっ、、」










急激に頭が痛くなりうずくまる私。












「ミリーお姉様、本当に大丈夫ですか?!」









慌てるメイの傍でまた私は意識を失った…














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