第五話

起きたのは14時だった

一日の半分を寝過ごすなんて!もったいないじゃない!

と自分に喝を入れた

着替えるのも面倒だし

パジャマでいいやーって思ってた

しまった

昨日お風呂入ってないじゃん

パソコンを開くと彼からの連絡が来ていた

8時31分___

「おはよう」

「昨日激しくしちゃってごめんね」

「痛くなかった?」

10時48分

「既読つかない…」

「おーい。ふーかー」

「もしかして昨日やりすぎちゃったかな」

「ごめん!!」

やべっ

寝過ごしたせいで面倒なことになってた

取り敢えずなんでもないよ大丈夫の定型文でいいや

「なんでもないよ大丈夫」

「どうかしたの?」

いやなんでもないって言うてるやん

「寝てたー」

「そっか。よく寝れた?」

え、なんとも言えん

どうしよこんなに返信に困ると思ってなかった

電話かけるか

プルルル___

「もしもし堤です」

「あ、風花ー大丈夫?心配したよ」

「なんか疲れてたみたいですんごく寝ちゃった」

「そう、昨日は__」

「気にしないでいいよ!」

そう、遮った

だって家帰ってからの虚無感エグかったもん

その後は適当に世間話して電話を切った

「平日も空いてたら会えないかな」

私の彼氏寂しがり屋さんかて

「いいよ。空いてる日連絡して教えるね」

そんな会話で日曜が終わった

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