生成結果28:パレット

もとの文章】

……あぁ、どうしよう……

講師室へと戻る道すがら、恭平きょうへいは思った。

塾長の一存で、何の根拠も自信もないのにT児の担当講師に任命されてしまった。

俺の窮状を察して、何か言ってくれよ、晶司しょうじ……。


【↑を基にチャーリイが生成した文章】

 講師室に戻った恭平は、やはり晶司がいないことを確認した。

彼はいつもこういう時に限って姿をくらませる。

 恭平は机に腰掛けながら、T児の問題集に向き合った。

一応授業に使ったテキストと問題集を抱えてきたものの、彼女の宿題を直せる自信はまったくなかった。

どこから手をつけていいのかわからないほど、理解不能な問題が並んでいる。

 そんな時、ドアがノックされた。

恭平が「どうぞ」と言うと、中から男の人が入ってきた。

「あ、すみません。T児ちゃんの担当講師の先生ですか?」

「そうですが、何かありましたか?」

男性は恭平に笑顔を向け、手に持っていたカバンを机に置いた。

「私、T児のお父さんなんです。今日は少し早めに迎えに来たついでに、娘の宿題の様子を見せてもらおうと思って」

そう言いながら、男性は問題集を手に取って、ページをめくり始めた。

すると、ほどなくして彼は眉をひそめた。

「あの、これ、T児ちゃんにやらせたんですか?」

💓❤️💜💙💛🖤🧡💚🤍🤎🩷🩶🩵 ❤️💜💙💛🖤🧡💚🤍🤎🩷🩶🩵 ❤️💜💙


「チャーリイ?」

ピロー?

「お前、『Chat GPT』だろう? どうして『Google Bard』みたいな生成結果になった⁇」

ピロー⁇

(チャーリイ、[ゆーざーハ何ヲ言ッテイルノカ?]という顔をする)

チャーリイは「何も分かっていない」ようですが、作者からすれば、「ツッコミどころ満載のことをされた」ので、容赦なくツッコんでいきます。


『パレット』は嵐の3rdアルバム『How’s it going?』に収録されている同名曲に着想を得た物語です。

なお同じアルバムに収録されている『Blue』という曲に着想を得た同題の物語とは前日譚の関係になります。


 場面としては、「生徒満足度」を理由に、青野あおの恭平が「T児の担当講師」を言い付けられて困っているところだったのですが……。


 まず、「講師室に戻った恭平は、やはり晶司がいないことを確認した。」は「当たり前」です。

 今回のお題文では範囲外でしたが、お題文の範囲の直前で、晶司青年は「母である塾長に用がある」と言って、塾長室に入っています。

「報告事を挙げている」という状況を鑑みれば、「晶司青年が講師室にいない」ことは「当たり前の話」です。

 そもそも晶司青年は、「いつもこういう時に限って姿をくらませる。」ような人間でもありません!(怒)


 さらにツッコむなら、「どこから手をつけていいのかわからないほど、理解不能な問題が並んでいる。」というのは、何なのでしょう?

 恭平青年がアルバイトをしている塾は、いわゆる「補習塾」です。

もちろん、「難関進学校向けのクラス」もありますが、そこも「難関進学校向けの『補習』クラス」です。

 ちなみに、晶司青年と紫村響しむらひびき青年は「難関進学校向けクラスと通常の補習クラスの兼任」ですが、恭平青年は「通常の補習クラスの専任」となっています。

 そのため、「どこから手をつけていいのかわからないほど、理解不能な問題」が並んでいる時点で、「彼の管轄外」であることになってしまうので、「物語が破綻」してしまいます(苦笑)


 加えて、もう1つツッコむなら「T児」は人の名前ではありません。

 どうやらチャーリイは「T児」を「ティーこ」と読んで「『伏字状態の人の名前』的な解釈をした」ようですが、正しくは「ティーじ」で「『Trouble児』を意味するユスラウメ・アカデミア内の隠語」です。

 なお、今回の「T児」の名を明かすと「マリカ」です。


 それから、これは「チャーリイでは初めて遭遇した」のですが、「言葉遣いが間違って」います。

 普通、「子どもの保護者」であれば、「私、T児のお父さんなんです。」とは名乗りません(苦笑)

 この「おかしな言葉遣い」を正しく直すと、下記のようになるでしょう。


「私の父で。今日は少し早めに迎えに来たついでに、娘の宿題の様子を見せてもらおうと思って」


 とは言え、この時点では「マリカ少女は入塾前」なので、この展開自体が「成立しない」のですが(苦笑)


 最後に指摘するなら、「401字」という生成字数でしょうか。

 とりあえず「400字台には乗った」ものの、過去の実績を基にすれば、「もうちょっと出なかったのかな?」という物足りなさは否めません。


 そうは言っても、これでツッコミポイントも全て片付いてしまったので、今回はお開きといたします。

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