生成結果13:Rolling days

もとの文章】

 点いた画面には、リアル脱出ゲーム風のクイズ番組が映し出された。

芸能人が3人1組でボーナスポイント獲得ステージに挑まんとして、番組MCと掛け合いを繰り広げているところだった。

……あ。またMr.ホームズとかって二つ名付いてる人参加してる。このチーム、勝つ気満々だなぁ……

案の定、Mr.ホームズは『お前が正解しても番組的に面白くない』など、散々な言われようだった。しかし、チャレンジ前のトークタイムでどれだけイジられても、本番のパフォーマンスが落ちないのが、この人のすごいところだ。

「Y.Aの塾生ども、見倣えよなぁ……」思わず俺は呟いた。


【↑を基にチャーリイが生成した文章】

 そんな中、MCが「次の問題は、世界三大名湯の一つである、○○○○○○○○○○○○○○○○温泉のある都道府県は?」と問題を出した。

すると、Mr.ホームズが即座に手を上げ、「それはもちろん、岩手県でございます!」と答えた。

MCが正解を告げる前に、Mr.ホームズがその理由を口にした。

「なぜならば、『○○○○○○○○○○○○○○○○』は、古代から湯治場として栄え、紅葉の名所としても知られている岩手県盛岡市にある温泉街であり、世界でも稀有な硫酸塩泉が自慢の温泉として知られているからです!」

聞き手を圧倒するMr.ホームズの解答に、スタジオ内はどよめきと拍手が起こった。そして、MCが「正解は、もちろん岩手県でございます!」と言って、正解が表示された。

💓❤️💜💙💛🖤🧡💚🤍🤎 ❤️💜💙💛❤️💜💙💛🖤🧡💚🤍🤎 ❤️💜💙💛❤️💜


「チャーリイ」

ピロー?

「いろいろやらかし過ぎだ、落ち着け!」

ピロー…… (と、チャーリイ、少し申し訳なさそうなリアクションをする)


 幸いチャーリイが「反省モード」なので、このまま、今回のお題作品の概略と生成結果のやらかしポイントへのツッコミに入っていきましょう。


『Rolling days 』は嵐の14thアルバム『Japonism』に収録されている櫻井翔さくらいしょうさんの同名のソロ曲に着想を得て書き始めた作品です。

 ちなみに、『復活LOVE』、『Rolling days 』、『Sunshine』、『Sugar and Salt』の4曲で1つの連作になるよう組みました。


 場面としては、「ゲリラ雷雨の中、マキコが晶司しょうじの元に転がり込んできたため、晶司はシャワーを浴びるようマキコに進め、自身はリビングでテレビを見始めた」というところだったのですが……。


 見事にチャーリイは「やってくれ」ました。

何をどうやらかしたのか、順番にツッコんでいきましょう。


 まず、ツッコむべきところとしては、「世界三大名湯」ですね。

 もちろん、検索しても、そんな内容は1件もヒットしませんでした(爆)

 完全にチャーリイによる「でっち上げ」です。

やはり、生成AIを過信するのは危なそうですね(苦笑)


 一応、近いワードでは、「日本三名泉(兵庫県の有馬ありま温泉、群馬県の草津くさつ温泉、岐阜県の下呂げろ温泉)」や「日本三古泉(愛媛県の道後どうご温泉、兵庫県の有馬温泉、和歌山県の白浜しらはま温泉もしくは福島県のいわき湯本ゆもと温泉)」が挙げられます。

 

 しかし、さすがに「世界」はありませんでした(笑)

 おそらく、「クイズ番組の1シーン」に引っ張られたチャーリイが「苦し紛れに出した」のでしょうが、ちゃんちゃらおかしくて、横っ腹が痛くなるまで笑わせていただきました。


 それから、続け様にツッコむとすると、「○○○○○○○○○○○○○○○○温泉」も「大概」と言えます。

 ちなみに、「○○○○○○○○○○○○○○○○温泉」はどうやって読めば良いのか分からなかったので、「まるじゅうろっこおんせん」と仮称することにしています。


 なお、たまたま居合わせた妹に「世界三大名湯の○○○○○○○○○○○○○○○○温泉」と説明したら、「はなみずが出る!」と大ウケしていました(爆)


 しかし、これだけではありません。

何と「世界三大名湯の○○○○○○○○○○○○○○○○温泉」には、「詳細な設定」が存在したんです。

それがこちら。


「古代から湯治場として栄え、紅葉の名所としても知られている岩手県盛岡市にある温泉街であり、世界でも稀有な硫酸塩泉が自慢の温泉」


「岩手県盛岡市にある温泉街」とはまた具体的な……。

 ついでに言うなら、「硫酸塩泉」はレアではないと思うぞ?


 ちなみに、「日本温泉協会のホームページ(https://www.spa.or.jp)」で調べたところ、盛岡市には「つなぎ温泉郷」という温泉街があるようです。

 なお、「硫酸塩泉」の条件を満たすところは1つありましたが、16文字ではありませんでした。


 鳳温泉:3文字

 おおとりおんせん:8文字


 つまり、「○○○○○○○○○○○○○○○○温泉」は、どこかの具体的な名前を伏せたわけではなく、「世界三大名湯」と同じく「チャーリイの苦し紛れ」だったようです(苦笑)


 生成AIの強みは「新しいアイディアの創出」ですが、「存在しないもののでっち上げ」は、フィクションの中と言えどもいけませんね。


 昨年(2022年)の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で俳優の佐藤浩市さとうこういちさんが演じた上総広常かずさひろつねというキャラクターの名(迷?)台詞に「こいつがよぉ、つまんねぇこと言うからさぁ‼︎」というものがありましたが、私としては、「チャーリイがよぉ、つまんねぇこと書くからさぁ」です。


 やはり、生成AIの無条件信仰はおすすめできないようです。

 今回の一件ではないですが、「裏取り」は忘れずにしましょう。

 

 あと、ツッコミどころとしては、「322字」という生成字数でしょうね。

約64%なので、「あと少し出なかったのか?」と思うところです。

 おそらく、『夢オチSpacy』の生成で最長不倒を叩き出して、「完全に気が緩んでいる」のかもしれません(苦笑)


 仕方がないので、仕切り直しとしましょうか。

ということで、今回はこれにてお開きです!

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