第3部
第1話 終わりの始まり
Side 冒険者
「やっと、ついたか」
俺たちは、1ヶ月をかけ、最初のダンジョンを攻略して、一時日本に帰還した。
まさか、チュートリアルダンジョンで、最後のボス部屋で、ダンジョンマスターが出て来た時は肝を冷やしたが、直ぐ様メイドさんが、来て連れていった事で無事攻略する事が出来た。
正直、
後に、この選択が間違っていたとしても、俺はあの時の俺を責めることはしないだろう。
何故なら・・・
「おい!何をアホ面さらしてんだ?」
「あっ?わりぃ、考え事してた」
「オイオイ!確りしてくれよ」
いつの間にか、友人が隣にいて、少しびっくりしたが、笑ってごまかした。
「それより、上手く誤魔化せたか?」
「ああ、抜かりは無い。と言うか、アイテムボックスに助けられた感じだ」
「そうか・・・、だけど危機一髪って所だったな?」
「それな!少しでも出港を遅れてたら、ダンジョンには行けなかった、だろうな」
そうなのだ、1ヶ月前に日本を出港した俺たち・・・
そのすぐ後に、日本政府から出港停止命令が出た。
当然、漁師たちは抗議をしたが、日本政府は、安全を確保出来ないため承認出来ないと来たものだ・・・
そして、
幸い、大回りして、あたかも東から来ましたよ、と言うルートで帰還したので、しつこくは聞かれなかった。
まぁ、どちみち、見られて困る物は、全部アイテムボックスの中に入っているので問題はなかった。
「しかし、あせったな!まさか、自衛隊も動いてるとは・・・」
「それだけ、本気なんだろう」
「本気の方向性が違うがな・・・まぁ、そんな日本政府の努力も俺たちが、日本に着いた時点で無駄になるけどな」
そう言う、友人は、アイテムボックスから、一枚のカードを取り出した。
ダンジョン産のアイテムは、カードで持ち運べる。
それが、俺と友人で一枚づつ、合計二枚・・・
そして、この二枚が、日本にとっての起爆剤になる
そのカードに入っているアイテムは・・・
ダンジョンコア(小)
レア C 破壊不可 規模 五階層 ギルドカード発行機能付き
説明
この、アイテムを使用した場所に、ダンジョンが出来る。
尚、出来たダンジョンは、強制的にチュートリアルダンジョンとなる。
この、ダンジョンで死ぬことは、絶対に不可能。
そして、このダンジョンを基に、日本にダンジョンが増えるのである。
何故なら、チュートリアルダンジョンの初回特典はダンジョンコアなのだから・・・
ちなみに、2つあるのは、迷惑料だそうです・・・
何のかは、ご想像にお任せします。
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