第2話 ダンジョンの国(名前募集中)

日本人全員に、ステータスが付与されてから、1週間がたった。

当初は、自身のステータスに浮かれ暴走した者たちがいたが今はそれも落ち着き普段の日常を取り戻しつつある。


Side 一般人


一時期はどうなるのかと思ったが、過ぎ去って見れば一種の祭で片付けられた感じではある。

だが、正直これで終わりだとは到底思えない。

だと言うのに、いまだに方針を出さない日本政府には、呆れて物も言えない。

だから俺は、情けない政府に代わりにダンジョンに向かう事にした。

幸い、俺の幼馴染みが漁師をしていて、頼み込んだらしぶしぶながらOKを貰えた。


***


千葉県木更津市木更津港


「お~い!こっちだ」


やっと、到着した。

さすがに、新幹線や電車の乗り継ぎでさすがに疲れたな・・・

自分から言い出しといて何だけど、笑顔で手を振る我が友人に少し<イラッ>と来た俺は、悪くないと思う。


「久しぶりだな、ここまで迷わなかったか?」


「迷わなかったか?」たど、迷ったわ!ダンジョン行く前に、都会のダンジョンに迷うとこだったわ!・・・で、これからすぐに行けるのか?


「残念だが、すぐには無理だ。それにお前、相当疲れてるだろ?だから今日は、家に泊まって休め」


無理なら、しょうがないし・・・それに疲れてる事には、代わりはない。

まぁ、ここは素直に友人の好意に甘えますか・・・じゃあ、出発は明日。


***


次の日、空は晴れ波は穏やか船出には最高の環境だった。

船旅は意外に快適で、順調に進んでいる。

それもこれも、クルーズ船を持っていた友人様々である。


まさか、東京湾から西之島まで数日かかるとは、思わなかったぜ・・・

時に無知は自身を滅ぼしかねないっと、見に染みることだ。


航海する事数日、ついに西之島が見えてきた。

だけどそこには、俺の知ってる西之島の姿では無かった・・・

港湾設備が整っており、パット見活火山島には見えなかった。


「すっげぇ~な!あれ」


興奮する友人を横目に、俺は上陸の準備をする。


***


Side 千歳


西之島の開発は順調に来ている。

削岩し地形を整え整地する島の中央に、ダンジョンがあり、その上に蓋をするように城をたてる。城の周りを城壁で囲み町を作り、強固な城塞都市を作り上げた。

そのあと、北と南に港湾設備を湊町を作りそこも、城壁で囲む

最後に所要設備を整え、道路を敷きインフラを整え、いつ人間が来ていいように、立派な国を作り上げた。


そして、待ちに待った初めての、お客様生け贄がやってきた。


「千歳、今物騒なルビが、付いて無かったか?」

「いえいえ、そんな物はございません!損な事より、お嬢様客人を迎える準備を・・・」


***


Side 一般人


港に船を着けて上陸した俺たちは、唖然とした。

何故かって?それは人間がいるからである・・・

あれ?ここ、無人島でしたよね?

ま、まぁ、取り敢えず、近くの人に話しかけて見ることにした。


「なぁ、ちょっといいか?」

「なんだい?お前さんら、見ねぇ~顔だな~?」


近くにいたおじさんに、声を掛けたところ、物凄く警戒してる様子がわかる


「それはそうでしょう、私達、日本から来ましたので」

「日本だって?これは千歳様に伝えなと・・・スマンがワシに付いてきてくれ」


ここで、警戒するのも変な話なので黙って着いて行くことにした

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