番外編 第二の猫生 街探索②

 ここかな。いつもの散歩ルートから少し外れたところにある商店で見た目は他のお店と同じような西洋なお店でコープリット商店と書かれた看板がある。


 主な商品は食料品と調味料を販売しているみたい。さて、休憩室にも入ってみようかな。普通ならバレるけど私の体はかわいい猫なのでね。入っても全然バレないわけなのだ。


 失礼しまーす。噂好きの猫が参りましたよ〜。


「そういえば最近会長変じゃない?」

「あぁ、わかる〜。夜になるとコソコソしてみるみたいだよね。」

「そうそう!だから何って話でもあるけどね。」

「そうだね。お給料にも不満ないし何か言ってクビにされたらたまらないしね。」


 おや、怪しい噂発見!

 ここの会長さんがいけないことをしているなら更に噂になっているだろうし、情報収集しに行こう。


 それにのんびりと潜んでるって言ってもずっといたら流石に鬱陶しいと思われて目立っちゃうからね。


 情報収集するならどこがいいかな。もうみんな夕食を作っている時間だからおばちゃん達の立ち話は望めない。冒険者の人たちが多い酒場とかも臭いし、まだ時間が早くてお店がやっていない。


 やっぱりこういう時は冒険者ギルドがいいかな。私は冒険者ギルドに向かって足を進めた。


 今の時間なら冒険者ギルドでは酒場が併設されているので、夜中でなくても依頼を終えた冒険者がご飯を食べている時が少しいる。


 あと受付嬢さんのところが結構情報が集まるね。受付嬢さん達も話したがりやなので私に話しかけてくることもあるけど、特にこの時間帯だとあんまり受付が混んでいないので噂好きの冒険者達が受付嬢に面白い小話として話しているんだよね。


 この小話が意外と面白い情報が紛れている時があるんだよ。


「なぁ、最近スラムの子供が1人いなくなったらしいぞ。」


「それは早く騎士団に伝えた方がいいわね。」


 今受付嬢の人に話しかけていたのはスラム出身の冒険者で面倒見がいい人。冒険者ギルドで寛いでいると後輩にアドバイスしているのを見かける。


「このまま飯を食いに行く前に詰所に行ってくるつもりだ。」


 私も最近知ったんだけど、スラムにいる子供達は身寄りや両親がいないことが多いから、子供がいなくなっても捜索依頼を出す人がいないらしい。


 でもこのスラム出身の冒険者さんみたいにスラムの人やスラム出身の人たちは決断力が強いから誰かしらが通報するみたい。ただ、それでも騎士団もすぐに動けるってわけじゃないからその子供が心配だよ。


 もし違ったらそれでもいいからもう一度商会に行ってこの誘拐事件に関わっていないか調べてみようかな。



========

あとがき


作者「執筆部屋かんきんべやに閉じ込められてる私のこの状況も誘拐じゃない?」

ミケ「そんなことないよ!だって作者自分から入ったじゃん」

作者「まぁそうなんだけどね....。」

ミケ「ほら肉球触っていいから」

作者「....ふみふみ....えへへ」


ミケ「(チョロ)」


すみません今回は短いです。ただ次回から事件が動き始めます!


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