第4話

 さぁ、やってきましたスケルトンのダンジョン!


 カタカタと言う音と共に何かが一つ近づいてくるのを感じます。それはもやっとしたもので覆われているのでこれがおそらく魔力ってやつだろう。

 先週の地下水道に来るまでに生活魔法を使っている住民からも同じ力を感じたしね。


 ネズミは攻撃するまで私のことに気づいていなかったけど、スケルトンは近づくだけで私を認識してくる。

 やっぱり、幽霊とかスケルトンとかの死霊系の魔物は魔力感知できるのかな。


 まぁ、でも認識できてもスケルトンの攻撃は私に当たらない訳だけど。


 こちらに気がついたスケルトンは骨を鳴らしながらゆっくりと近づいてくる。

 スケルトンは私の目の前につくと骨の腕を振り下ろす。腕が私の体を透き通ると、私はドレインタッチを発動する。


 するとスケルトンは段々と動きを遅くしていき、魔力も小さくなっていった。スケルトンが完全に力尽きると魔力で繋がれていた骨が崩れ落ちていった。


 へぇ、スケルトンが死ぬと骨がバラバラになるんだ。意外とシュールだね。

 ドレインタッチの吸収速度はネズミより少し遅い程度。物理系の魔物はスケルトンで、魔力系の魔物はゴーストなのかな。


 どんどんスケルトンを倒しながら道を進んでいくと階段を発見した。いよいよダンジョンの説が濃厚になってきた。


 あんまり悩みもせずに私は階段を降りることにした。やっぱりモンスターを倒すのは楽しいからこんなところで立ち止まるなんて選択肢はなかった。階段を降りていくと今度はスケルトンが2体待ち構えていた。

 あらま増えたんだけど...。


 スケルトンたちはこちらに近づいてくるが、1体から2体に増えたところで私には攻撃が当たらないので関係ない。再びドレインタッチを発動して1体ずつ倒していく。


 敵が増えただけ、倒すのに時間がかかるようになったなぁ。時間つぶしがてら落ちてる骨をサイコキネシスで浮してよう。


 そうだ!そういえば、サイコキネシスで操れるのっていくつまで浮かせれるんだろう。

 骨を一つずつ増やしながら浮かせていくと、骨の9本までは動かせるけど、それ以上になると浮かせれても自由に動かせなくなった。


 歩きながら発動を続けていく。

 お、10本動かせるようになった!やっぱり習熟度があるんだね。

 スケルトンの骨は形も重さも揃ってるから、本数で今どれくらいの習熟度かわかるから便利だよね。


 日本にいた時から私はこういうコツコツとしたレベル上げみたいのは好きだからこのまま続けていこう。


 スケルトンをバシバシと倒していき、サイコキネシスの習熟度が15本になったタイミングで次の階段を発見。


 あと階段の目の前に鞄と剣が落ちていた。なんで二つだけが階段の前に落ちてるかはわからないけど、せっかく見つけたアイテムだしサイコキネシスで持ち運ぼう。

 でも剣が持ち運べるか不安なのよね。とりあえずサイコキネシスを剣に使ってみる。


 あ、剣浮かせられるけど、骨が5本動かなくなった。それじゃあ、鞄も浮かせよう。多分、肩掛け鞄サイズだから簡単に浮くかな、サイコキネシス発動っと。

 あれ、剣は動くけど他の10本の骨全部動かなくなったんだけど?!


 どゆこと?!ん、よくよく見てみるとこの鞄からも魔力が出ているような。もしかしてこの鞄って魔道具なのかな。それならこれが10本ぶんなのは納得がいくね。


 サイコキネシスで動かす速度は遅いけど、鈍器として振ることくらいはできそうね。よし、いい拾い物もしたし、次の階層へ行こう!




========

あとがき

作者「スケルトンって可愛いですよね」

ミケ「えっ(ドン引き)」


作者「冗談です!私の好みは猫ちゃんですよ。つまりミケちゃんも対象内ですよ。モフモフして差し上げますよ~。こっちおいで~。ぐへへ」

「ヒィ、おやめください」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る