あまりにも身近に存在する家族。どれだけ大切なのかをつい考えなくなってしまうことも珍しくない。でも、彼らを残して自分ひとりがこの世を去ることになったとしたら…。こんなに大切で当たり前だったのに、絶対に離れることのない関係ではなかった…。自分がいなくなった後の家族の反応が予想できたり、家族のほんの小さな癖まで知っている自分にも気づいてしまう。そして…。身近にいる大切な人を見つめ直したくなる、冷たくてあたたかい物語。切なくて、美しいです。