妹が俺にクッキーをくれた

 アパートのポストに酒とクッキーが入っていた。クッキーの透明な包装には「ハッピーバレンタイン!」と書かれていて、あとは猫やハートの絵が描いてあった。


 俺の妹が手作りした物だ。チョコクッキーだった。


 妹からクッキーを貰って、嬉しかった。


 もちろん俺にバレンタインのプレゼントをしてくれる人なんて妹以外に居ないのだが、優しい妹がいるだけ恵まれてると思った。


 ちなみに妹は彼氏がいる。


 俺は彼女がいない。友達もほとんどゼロ。強いて言えば読者の一人一人が友達だ。


 ◆


 今まで散々書いてきたが、俺はアルコール依存症に罹患している。


 鬱・その他の精神病の自己治療として酒を飲むパターンが多くある。精神病とアルコール依存症の併発はとても多い。


 俺の場合、20歳からの引きこもり期間の鬱がしんどくて、酒を飲みまくるようになってしまった。そしたら体と心が壊れた。


 真夜中は精神的にキツくなることが多いです。


 people in the boxというバンドに「真夜中」っていう曲がある。真夜中のキツイ時に、真夜中を聴くと、ほんの少し落ち着く。孤独に寄り添ってくれる感じがする曲だ。


 あとTHE BACK HORNの「空、星、海の夜」もめっちゃ良い。叙情的で。


 あとは、それでも世界が続くならってバンドの「チルの街」は、つらい真夜中に聴くと泣きそうになる。


 酒に逃避したいけど、1日のうちに飲む本数を決めてるから、もう今日は飲めない。制限を設けないとブラックアウト(記憶喪失)を繰り返した末に離脱症状に陥るから。


 離脱症状はこの世の地獄だ。


 ◆


 深夜になっても全く寝られない。なので文でも書きます。


 妹から貰ったクッキーは、なんか食べるのがもったいなくて、まだ食べてない。


 ◆


 17歳の頃から俺は小説投稿サイトに文を投稿していた。学生時代の俺は、学生が主人公の話やエッセイばかり書いていた。


 でも最近は、ほとんど書かなくなった。


 やっぱり、学生時代のことを思い出そうとすると、つらいんですよ。基本的に常に孤立してたし、一人ぼっちだったし。野球部では先輩にいじめられてたし。不登校だったし。もちろん彼女なんていなかった。信頼できる友達もほとんどゼロだった。


 学生時代の孤立に比べたら、今の適当な生活の孤立の方が遥かに楽だ。


 syrup16gというバンドの五十嵐も言っていたが、学生時代は本当にきつい。


 学生には学生の辛さ、社会人には社会人の辛さ、引きこもりには引きこもりの辛さがある。


 だからそれぞれ単純比較は出来ない。


 個人的には、学生時代が1番つらかったけど。


 社会人は、つらいことをする代わりに金が貰える。だが学生は金が貰えない。それだけの理由で、学生の方がしんどい。


 学生や社会人の辛さを経て、引きこもりになる人が大半だと思う。


 心の防衛機制が働いて、その結果として引きこもりやニートになる。


 そういう辛さを経験してきた人が俺の読者さんには多いんじゃないかなと思います。


 名前は出さないけど、男性読者にも女性読者にも、そういう辛い過去を持ってる人がいる。


 現在進行形で戦ってる人もいる。


 俺もある意味、人生を戦ってるのだと思う。


 あまり頑張りすぎるなよ、と伝えたい。


 辛くなったら、またおいで。


 生きてれば良いこともある。例えば、俺の場合だと、好きなバンドのライブに行った時が1番楽しいかな。


 だから俺自身も去年からバンドを始めた。


 いつか俺の読者をライブに呼びたい。そうなったら最高だわな。


 去年の12月9日はsyrup16gの横浜のライブに行った。めっちゃ良いライブだった。実は俺は最初はライブに行く気は無かった。だが、行くか行かないか迷っていたところ、俺の読者さんが誘ってくれたので、「よし行くか」ってなったのだ。


 ありがとうね。最高の思い出が作れた。


 ライブの会場では誰もが一つになれる。音楽は人を救わないが、人を一つにすることは出来る。


 ◆


 眠れないから、椅子に座ってタバコ吸ってる。銘柄はメビウス。


 興味本位で吸い始めたタバコが、今や手放せない。本格的に吸い始めたのは23歳の時からだ。


 たぶん俺は彼女を堕落させてしまうタイプの男だと思われる。彼女にタバコを勧めてしまう自信がある。


 ロック聴きながら酒飲みつつ吸うタバコがこの世で1番うまい。


 あと、死にたい時はお笑いを見るのもおすすめ。俺はよくユーチューブでコントを見る。


 あとは、誰かの生配信。布団ちゃんっていうおっさんが1番面白い。オープンレックとかいう配信サイトの王。


 ちなみにVtuberは全く見ない。


 ◆


 深夜2時だが、吐き気がひどい。タバコのせいだと思われる。あと精神薬やブラックコーヒーのせいもある。


 俺は深夜に文を書くことが多いが、投稿するのは昼間か夕方が多い。ある程度ルーティーン化している。バイトの合間に投稿することもある。


 ◆


 溜息ついてばかりだ。


 人生が長すぎる。深夜は孤独を深める。


 誰か俺を抱きしめてくれ。


 俺は今、毛布を抱きしめてる。毛布が俺の彼女だ。いつも優しく俺を包み込んでくれる。俺もまた、彼女を優しく包み込める男でありたい。


 泣いてもいいよ。俺がそばにいるから。


 大地震が起きたトルコに100円寄付した。100円くらいなら、くれてやる。


 最近、体調があまり良くない。部屋の暖房つけてるのに寒気と吐き気がする。体調が悪くなると、考えもどんどん暗くなってしまう。なので俺は、トルコに寄付をした。


 少しでも人の役に立つことで、俺は俺の存在価値を高めている。


 本当は献血もしたいけど、俺の血液は腐ってるからアウトだ。


 俺の文が、誰かの孤独に寄り添えたらいいと思う。大した効力は無いけど。暇潰し程度にはなるだろう。


 精神的に落ちてる時ほど、他人に優しくできなくなる。自分にも優しくできなくなる。


 それが人間ってやつです、か。


 ◆


 絶望の果てに何があるのか、俺はまだ知らない。


 絶望の果てにあなたと出会えるのなら、俺はどんな状況も受け入れて、生きる。


「殺人」は絶対に良くない。なのにどうして、あなたは自分を殺したくなったんですか?


 螺旋状に絡まった矛盾の中で生きている。


「大好き→大嫌い」も、そんなに変わらない。熱量は同じだ。


 あ、でもプーチンと金正恩は本当に嫌い。他の人はみんな好き。ずっと愛してるよ。


 他人を愛したいのなら、まず自分を愛せるようになるべきだ。何故なら、“自分とは最も身近な他人”だからだ。


 ◆


 深夜3時を過ぎても寝られない。


 だめだ。体調が悪い。しばらく酒とタバコやめとくか。


 そもそも、なんでこんな毒物が平然と世の中に出回ってるんだ?


 俺は元々、体があまり強い方じゃない。今まで色んな病気になって入院した。


 死んじゃだめだ。


 精神の健康を取り戻すには、まず体の健康を取り戻すべきだ。体と精神は連動しているから。


 ベッドに横になってるのに、心拍数が上がってる。


 彼女作るまでは絶対死なないって決めた。


 俺はビッグになって金持ちになって養いたい女の子が1人いる。世界で1番幸せにしてあげる


 ◆


 深夜4時を過ぎても眠れない。ていうか眠気が来ない。寝れねえ。


 こんな時はsyrup16gの「不眠症」を聞きましょう。


 ◆


 深夜5時に寝て朝の7時に起き、8時から12時までバイトしてきた。まぁバイトっていうか、ある程度は自由の効く労働なんだけど。あんまり詳しいことを書く気はない。


(闇バイトではなく、健全なバイトです)


 今はアパートで酒を飲んでる。


 いつまで俺の気が狂わずに済むだろう?


 アルコール依存症の末路は酷いもんだ。最後は認知症みたいになる。文字通り、白痴になる。そしたら一生、施設か病院の中だ。


 こんな人間だから、トルコに金を寄付しないと、人間として均衡が取れない。クズはクズでも、他人や世界に優しいクズでありたいものだ。


 アルコールで肝臓や膵臓を壊して、苦しみながら死ぬのが必定。憂鬱を酒で流すのが俺の日常。お前は正常。俺は異常。


 犯罪だけはしないと誓うが、盗聴器が仕掛けられた妄想に取り憑かれたり、近隣住民からの悪口が常に聴こえる妄想に取り憑かれたら、俺はどうなるか分からない。だから、それが1番怖いのだ。


 だから酒の本数を1日の中で決めてる。


 際限なく飲み続けると、あっという間に俺は離脱症状を起こして気が狂う。


 酒は俺にとって、最大の友であり、最大の敵だ。


 皆さんも酒にはくれぐれも気を付けて。


 酒って単なるドラッグだから。


 大麻なんかより、よっぽど体や心には害だ。だからって大麻を解禁する理由にはならないですけどね。大麻取締法については、戦後、アメリカが決めたルールだから仕方ない。


 ロシアとウクライナの戦争もどうなることか。俺はウクライナに募金した。俺の義憤の心はウクライナを支持している。


 この前、報道ステーションっていうニュース番組の特集で、ウクライナやロシアの戦死者の遺留品を飾っている博物館が紹介されていた。当たり前だが、ウクライナ兵にもロシア兵にも民間人にも、家族や大切な仲間がいる。


 幼い顔をした若き兵士が山のように死んでいく。民間人も死んでいく。


 プーチンは、人の命を捨て駒としか思っていない悪魔だ。


 この戦争は俺の心をかなり痛めた。


 人間の醜さと、平和の脆弱性を、改めて思い知らされた。


 笑ってられるのも今のうちだ。


 だから今のうちに精一杯笑っとけ。


 日本人が笑えなくなる日は、そう遠くない。


 俺の読者さんがグレープバインというバンドの「豚の皿」という曲をしばらく前に勧めてくれた。


 独裁者について歌った、暗い曲だ。


 イカれた独裁者に是非とも聴かせたい曲だ。


 世界や社会に対して、暗い感情しか持てなくなった。


「愛が地球を救う」だの「愛が世界を救う」だの、ふざけたキャッチコピーには反吐が出る。


 電車に乗っていた身体障害者をバカにして笑う高校生の集団に、俺は人間の哀れな本質を見た。


 この世は差別の応酬だ。何故なら俺は「差別主義者を差別している」からだ。かなしいね。争いは、この世から消えることがありません。誰かの悪は誰かにとっての正義です、か。色んな正義がぶつかり合う現代で、俺たちは「心眼」を磨かなければならない。何が正しくて、何が間違いなのかを、正確に判断する能力が必要になる。


 ◆


 妹から貰ったクッキーを食った。「クッキーうまかったよ」と妹にLINEを送った。ついでにモルカーのスタンプも送った。


 ありがとう。


 みなさんもありがとう。


 俺の読者は優しい人しかいない。





 次回に続く





 syrup16g/不眠症

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