下着

「次は……えーと、シャツ、です……」

これ以上脱いだら下着を晒してしまうことになる。

僕は息を呑んだが、彼女もシャツの裾に手をかけたままためらっているようだ。

「……もう、やめにする?あんまり無理しなくていいよ」

彼女の裸には興味があったが、それ以上に辛そうな彼女を見ているのが嫌だった。

「い、いえ!私が決めたことですから、続けます!」

しかし彼女はこのまま続けたいようだった。そして、自分を奮い立たせるかのように、一気に裾をめくり上げてインナーシャツを脱いでしまった。

彼女の華奢な上半身と、ピンク色のかわいらしいブラジャーが僕の目に入る。

真新しいように見えるそのブラは、彼女の胸に対してやや大きいようで隙間が目立つ。

前かがみになったら、それだけで先端が見えてしまうかもしれない。


「先輩、これ、似合ってますか?」

「ああ、よく似合ってるよ」

反射的に答えてしまったが、正直サイズが合っていない時点で微妙である。デザインはとてもかわいらしいとは思うのだが。

「うふふ、ありがとうございます。本当はサイズが合ってないから今一つだと思うんですけど、先輩は優しいですね」

彼女にはすっかりお見通しだったようだ。

「上下お揃いで、これより小さいのは無かったんですよね」

言いながら、起毛生地のスパッツをするりと脱いだ。

「でもとっても気に入ってるんです。どうですか?」

ブラとショーツの下着姿になった彼女は、上機嫌でくるりと一回転する。かわいい。

改めて下着を見る。比較的シンプルながらも、パステルカラーの刺繍で花模様が描かれている。

華やかなデザインである一方、布面積はそれほど狭いわけではなく、透けている部分もない。

彼女なりの勝負下着なのだろうが、高校生らしい無難なラインでもある。彼女はどのような思いでこの下着を選んだのだろうか。


「ありがとう。今日のために選んできてくれたんだよね」

「はい、ちゃんと見てくれて、私の方からもありがとうって言いたいです。……正直、先輩が怒って出ていくんじゃないかとも思ってたんですよ」

「確かに驚いたし、最初はたちの悪いイタズラなんじゃないかと思ったけど、本気だってことがわかったからね」

男慣れしていないであろう彼女が、僕の目の前で制服を脱ぐには相当の覚悟があったはずだ。

そして、彼女が次に脱ぐのは……。


「それじゃ、最初に言ったように……この下着も脱いじゃいますね」

僕の目を見ながら、そして少し戸惑いながら、背中のホックに指を回す。

そして、左腕で胸を抑えながら、右手で両肩の紐を下ろしていく。

これで、ブラを支えるものはない。腕を下ろせば、彼女の裸の乳房が露わになる。

「目を逸らしたりしないんですね。本当にありがとうございます」

そう言いながら彼女は、ためらわずに腕を下ろす。

そしてブラを左手でつまんだまま、両手でショーツに手をかけ、一息に脱ぎ去った。

僕が息をつく隙すら与えず、彼女は体を覆い隠していたものを全て取り払った。

今の彼女が身につけているのはポニーテールを留めるヘアゴム、ピンク色のメタルフレームの眼鏡、それに紺のソックスと上履きのみである。

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