Nightmare04 レールの上で…

ガタッ ガダン  ギーッ ガタン


私は、暗闇の中で不快な音に叩き起こされた

(おかしい 自分の部屋に帰ってきてたはず)

不思議な現象に恐怖を感じながら 私は恐る恐る薄目を開けて見る


木で出来た窓枠 かたい垂直の椅子

自動車ほどでは無いがかなりの速さで過ぎる田舎の様な景色


(おかしい、絶対おかしい ! 私ベッドで寝てたはずだもん!なにこれ なにこれ)

高校の帰りに友達といつもと同じく寄り道したり家族といっしょに 普段どうりの生活をしていた彼女には今目の前に映る光景は あまりにも唐突で頭の中は混乱しかなかった


【ツギ ハ〰イケヅクリ〰イケヅクリ〰】


ビクリっ と身体に電気が走ったかと思うほどの寒気がはしった

(え、、まさか、そんな、、嘘、でしょ、、?)

そのアナウンスは今となっては有名となり

けれど ほとんどの人が忘れているのでは?と思われるものだった


前の扉の向こうから不穏な音が聞こえてくるが目を覚ましてこの夢から現実に戻ることしか

今の彼女の頭にはなかった


(お願いお願いお願いお願いお願い覚めて覚めて覚めて覚めて覚めて覚めて覚めて覚めて覚めて覚めて覚めて覚めて覚めて覚めて 覚めて!)


すると次のアナウンスが聞こえる直前に先ほどまでとは違い身体は横になっており馴染み深い温かな布団の中に戻って来たことを実感することが出来た


ガバッ


布団から飛び出し恐怖に震えながらその日は眠ることが出来ずコーヒーが入ったマグカップを握りしめて先ほどの夢と関係のない映画を観ながら夜を明けた


あの不快な列車の音が心からスッと抜ける感覚をあった時初めて落ち着くことができた


(そうだ 先輩に話さなきゃ)

何故だか分かりませんが私は その時ふとお世話になってた先輩にこの夢のことを話さなければいけない気持ちになっていました





【ゴジョウシャ…オマチシテオリマス】



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