page 4 悲報と共に輝く金

「あー、この間はひどかった。」

(なにも、あんな物を食べさせなくても)


考えただけで お腹 と 頭 が痛くなりそうだった

(なりそうなだけで ならないんだけどね)


『なに、ぶつぶつ言ってるの今仕事中でしょ?』


呆れたようにイスに座りながら少女サイズの

人形さんが話しかけてきた


「はっはっはっ、客が全く入って来ないのに

頑張れるものか」


この状況には、乾いた笑いも出てしまう


『ぅぐっ そ、そうだけど』


(ほんと、なんでだろ昨日までちゃんと

人来てたのに?)

はぁーっ と前髪を掻き揚げながら

大きくため息をつく


カランッ

!? 客がきた


慌ててだらけていた席を立ち急いで整えた後

私は、 いらっしゃいませー といつも通りに

接客をはじめた すると、、、

あ、あのー と たまに来る気弱そうな

男性客が話しはじめた


「店の近くに電柱あるじゃないすか?」

と訪ねるように聞いてきた どうしたんだろう?


「は、はい ありますね」


「その後ろで何故かずっとこの店を見ている方

がいらっしゃるのですが お知り合いですか?」


(この店をずっと見ている人 ?)

気になってこっそりと見てみると

電柱の後ろから片目をだしている金髪の女性が

いました

腰まで伸びているらしく太陽にてらされながら

キラキラと輝いている 天然物の金髪の用です


「うがっっ 目が、目がー!!」


(おのれ、太陽光で攻撃とは戦線布告とみなすぞ!)

上体を反らしながら目をおさえた

今日はじめて来てくれた男性客の方向からは、

驚いたのか ガタッ と音がした すみません。


「く、くそー 取り敢えずスマホもっていくか」

(危ない人だったら迷わず通報してくれるっ)


私は、近づくと威圧するように話しかけた


「すみません、うちの店になにか用事でも?」

(なぜか、息が荒くなってる気がするんですが)


「わ、、、」

?

「私のものになりませんか!!」

通報しました。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


なんやかんやありましたが

警察は、「とりあえず今回は、」

と言い店の中で話し合いをして解決させる

ということになりました


「結婚してください!!」


「まだ、言うかこの金髪ロング!」

(さっきから、私を見てまるで発情しているような)


『あたし、そいつにがて』


珍しいアリスが苦手な人がいるなんて


『あなた を みてるとき しこう が とまらなくて うるさい のよ』


(ひぇ)

虚ろな目でみながら ハァハァ してるのは

そういうことだったのか…

「あ、そういえば店長は?」


『きのう にんぎょう つくり つづけて だうん』


またか、もうあの人は、そういうもんだと

思った方がいいな さて


「私たち同性だし結婚は、、」


「それなら解決してますわ」


どういうこと?

彼女は、ニヤリしてからテレビをつけた

今の時間は、ニュースしかやってないが


特報です、日本でついに同性婚が開始される

という情報が入りました。



(ふっ、終わったな)


「ふふっ、よろしくお願いいたしますね」

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