第8話 あーこれ転生あるあるな展開では?

いやー実に困った。

「、、、」

この子ずっとついてくるんだけど

『どうしたの?僕に何かようかな』

3歳の子に話しかけるようにそっとそっと。


「お礼」

『?』

「お礼がしたいの」

律儀だなー

『どうして?』

「初めて」

この子主要キャラだっけ、、、

『?』


「初めて助けてくれたの」

この子主要キャラみたいな過去持ってんな、、、

「馬がぶつかって来てから片方の目が見せないの」

oh

「それでみんな酷いこと言ったりしてきた。」

でもたぶんこの子シエナ・ファラムだっけ、、、原作にいなかった。はず

「でもね、、、猫目君は、そんなことしなかった。」

『ちょっと待って』

「なに」

『猫目君って?』

ファラムさんは、指を伸ばしてた。

待って先端恐怖症なんだけど怖い!!

「目」

『?』

「金色で猫みたい」

『あぁ』

「猫みたいに現れて初めて助けてくれた、、、だからお礼しなくちゃ」

『なっなるほど』

わからん

「お礼何がいい?」

『そんなのいらないよ』

「なんで?どうして?みんなすぐに答えてくれるよ」

ファラムは、焦ってるみたいだった。

『僕は、何も欲しくない』

「おかしいよ。」

『何がおかしいの?』

「普通は、」

でたよ普通、、、僕は、言葉が嫌い

『普通ってなに?、、、普通なんてないよ。君たちがおかしいと思っても僕は、おかしいと思わない。僕は、何かが欲しいから君を助けたわけじゃない。』


こういうのは、変な勧誘を断る時と同じで、きっぱりと言ったほうがいい。

少しカッとなってしまった。


「、、、お礼。」

頑固だなー

この会話がまだ続くと考えると気が重い。

『はぁ、、、こんな時イザベラがいたら、、、』

思わず言ってしまった。


でもものすごく小さな声だから聞こえていないだろ


「イザベラ?」

『』

聞こえてた!!

『なんでもないよ』

「嘘」

ここぞとばかりに‼︎

『はぁ。わかったから話すよ。』

「違う」

『』面倒な予感

「相談」

『』でしょうね!!(ヤケクソ)

『わかった。』


そうして僕は、ファラムにぽつりぽつりと話始めた。


「ふーん」

『君が聞いてきたんだよ‼︎』

「君が悪いもん」

『そうだけど!!』

相談するんじゃなかった。

「イザベラさんは、屋敷を抜け出したことじゃなくて、」

何に怒ってんだよ

「心配して怒ってるんだよ」

『?』

「、、、猫目君もし君の大切な人が死にそうになっだとする。」

『うん?』

「でも大切な人は、危機が去ったあと何事もなかったみたいに振る舞ってくる。」


「とっても心配したのにその人が謝ったりしなかったら怒るんじゃない?」

『、、、確かに』

年下に怒られるとは。

『ありがとう。もう一度イザベラに謝ってみる。』

「うん。頑張って、、、どうなったか気になるから手紙を書いてね。」

『わかった。』


少し心が軽くなった気がした。

『早くイザベラに会いに行こう!!』

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