第4話 自分が変われば、世界が変わる
第4話
「う〜ん、サボるか。」
あんな強烈な事が起き、怖い女の人に会ったのだ。
何か学校に行く気が失せてしまった。
「さてと、どうしようか………」
サボる事は確定事項にしたが、何をするかまでは決めきれなかった。
「ん?」
悩んでいる時、ふとある物が目に入った。
「猫、か………」
内蔵と血を撒き散らして寝そべっている猫が居た。
恐らく車か何かに轢かれて死んだ野良猫だろう。
「全く、酷い事をする物だ。」
俺は猫を埋める事にした。
当然の行動だろう。
それに、このままじゃ邪魔になってしまうとも思ったからだ。
「──────────────────」
─────勿体ない。
コイツの心臓、どうせなら俺が食べたかったな。
「────おいおい、正気か?」
今、ナチュラルにそう思ったぞ?
「ははっ、埋めたら直ぐに家に帰ろう。」
☆☆☆☆☆
「ねこねこ、ね〜こねこ。何処に居るのやら、危なくないから出〜ておいで♪」
家に置いてあった包丁を持ち出し、私服で町を練り歩く。
いやはや、こんなに楽しい思いで町を歩くのはいつ以来だろうか?
もしかしたら、初めてかもしれないな。
「ん?」
『ワン!ワンワン!!グルルルルル!!!!』
何かが動いたと思ったら、野良犬だった。
しかも、何か吠えられてるな。
「うん、当初の予定とは違うけど、君に決めた♪」
だが、包丁を取り出そうとした瞬間────
『キャウンッ!?』
「ええ………」
何か逃げられた。
おいおい、野良だろうお前?
逞しく生きる野生生物だろう?
なのに、何で人間如きから逃げてるんだよ。
「はぁ、振り出しに戻ったな………」
仕方ない、また探すか。
「ねこねこ、ね〜こねこ。何処に居るのやら、出〜ておいで♪」
まぁ、こんな下手くそな歌で出てきて貰っても、正直反応に困るのだが。
☆☆☆☆☆
「居たよ………」
ゴミを収集する場所らしき所に、段ボール箱が在った。
その中に、何匹かの………
『『『ミィミィ。』』』
「小猫、か………」
捨て猫、なんだろうな。
誰かが拾わなきゃ、どの道不幸になる様な子達だ。
可哀想に………
「仕方ない、俺が拾うか。」
段ボール箱を抱え、この子達を運ぶ。
こんなのほっておける訳がない。
この状況を見捨てる奴は人でなし以外の何者でもないだろう。
『『『ミィミィ♪』』』
「ふふ、待ってろよ。今直ぐ連れてってやるからな。」
そう言い聞かせながら、俺はこの小猫達を人気の無い路地裏へと連れて行く。
そして────
「安心してあの世へ連れてってあげるぞ。大丈夫だ、お前達の心臓はちゃんと食べてやるからな!」
包丁を振るい、一匹ずつ首をはねていく。
いやはや、案外難しいな。
『み、ミィ………』
「そう怯えるな、お前を寂しがらせない様にちゃんと送ってやる。これでもう………」
お前達は可哀想じゃない、だろう?
『ミ────』
最後の小猫の首をはね、俺は小猫達の腹を裂いていく。
「ちっ、上手くいかない。魚とは訳が違うんだな、同じ脊椎動物なのに………」
少し苦労しながらも、心臓を取り出す。
それを一気に口の中へ放り込み………
「うっ、美味い♪♪♪♪♪♪」
何て美味しいモツなんだ♪
でも、やっぱり………
「人間の方が美味しかったなぁ………」
じゃあ、次は………
「な、何してるんだよ、お前!!!???」
えっ────
続く
壊れた俺は完璧な彼女と惹かれ合う クロスディアⅡ @crossdia
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