資料探しの地獄!信用など誰がするか
歴史フリー素材の話、調べるのが大変、という言葉を伺い、ほんそれ……となりました。ほんそれ。
元々興味があっても地獄なのに、無い人は地獄じゃん。最初の取っかかりが難しいのは全くもってそう思います。
以前、大河ドラマを見る前に、あまり知らない時代だから良い本は無いだろうか、という質問ツイートが流れてきまして、
中公文庫の日本の歴史
と乗っかり回答しました。私は、まずは通史の人間。一番オススメは
学研マンガ日本の歴史、もしくは世界の歴史
みたいなやつ。小学生向けに勝てるものはありません。
とまあ、全体の流れならこれなんですが、ピンポイントになるとこうは言ってられませんし、元ネタストックとしては弱い。各時代、各分野の歴史資料本は多いです。
そこで。図書館でお探しになる場合は、司書さんに直接
××についての本を探してください
てする。そこからよさげなものを選ぶ……なんですけど、このよさげ、も感覚ですわ。ある程度潜らないとわかりません。
そんなとき、おすすめなのは、著者を調べることです。目の前に『戦国武将列伝』という本があったとします。著者の経歴を調べます。これでだいぶ、篩がかけられます。
歴史本に限らず、すべての本は著者がなんらかの理由で執筆出版してます。歴史の場合
①調べた論説を一般向けに発表したい研究者
②小説で得たネタを披露したい作家
③依頼もしくは趣味で調査したものを商品としてパッケージしたライター
④自分の主張や理念を歴史記事を使って広めたい人
の4パターンが多いと思われます。①が絶対に良いわけでもなく、③が雑なわけではない。ただ、なんの意図の資料か、という点で信用度も変わります。
①は論説が偏ってる場合もあるし、②、③は信頼度の点で悩みどころです。しかし、わかってることはある。
④はアカン
④に関しては、タイトル、売り文句、著者近影などでキナ臭さ胡散臭さがにおいたちますので、大丈夫かと思いますが、やはり慣れないと分かりづらい。気づいたら撤退をおすすめします。特に記録に関してやたら断言しているものはおすすめしません。歴史は非確定世界です。
①はかなり一般向けに落としていれば、安心です。まずはこの一冊まるっとお読みください。
②はエッセイなどですと、良い雑学本になります。また、文章演出がうまいのでそのあたりも参考になるかと思います。
③は書き手にもよりますが、参考文献があるものであれば、おすすめです。なぜなら、ライターの本はかなり簡略化され気楽に読める上、参考文献リストにもなるからです。
調べたいことをどこまで調べるか、など悩ましい部分はありますが、自分が調べるための下地を作る話になってしまいました。
資料にオススメ! て漠然とはないです。人によって知りたいことが違うからです。
歴史を深く知りたいのではなく、ザッピング用なら、人物なら人物事典、それぞれの分野ならその辞典で十分です。ただ、調べたものを活用するため脳内で立体化するさいに、その人物が、その物体が、その制度や会社どのように作られたか、それをさらっとなぞるだけでも楽しいと思いますし、勉強! みたいに気をはらなくても良いと思います。
私は中国古代を調べるにあたって、一番最初に読んだ通史が面白く
その教授の交友関係を洗って、
教授の友達の本もおもしろいだろう!
という謎理論で突き進んだので、あまり参考になりません、ゴメンナサイ。
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