第3話
振り返るとそこには、まさに、これぞ”ステータス画面”て感じのが現れていた。
またさっきの芋虫みたいのがまた襲ってこないとも限らないし、早いとかここを離れよう、と考えていたが、俺は目の前のこれを無視する事も出来ず、足を止めて表示されている二枚の画面と向き合う。
どうやら二枚の画面は重なった状態で表示されているらしく、下の表示画面は全部は見えなかったので、とりあえず上の表示画面の方に目を向ける。
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★ユニークスキルを一つ選択してください★
<レベルガチャ>
<無責任>
<自己暗示>
*ユニークスキルの選択は一度だけしかできません
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どれもパッと見で、解るようで、よく分からないスキルが並んでいる。
というか、無責任って何か特別な
いったいどういった効果があるんだ、と考えながら画面を見ていると、スキルの内容がより詳しく表示された。
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★ユニークスキルを一つ選択してください★
<レベルガチャ>
『レベルを1消費して1回抽選を行う』、『レベルを10消費して10回抽選を行い、追加で1回分のアイテムまたSP《ステータスポイント》を得る』、『抽選で獲得できるアイテムはランク3以上からランク6までになります』
<無責任>
『あらゆる状況下における肉体的、精神的重圧の無効化』、『精神系スキルの一部無効化』、『自身の言動に対する深刻な信用の低下』
<自己暗示>
『相手のスキルをこのスキルと同じか、以下のスキルLvで使用できる』、『スキルLvに応じてスキルをストックする:0/2』、『スキルLvに応じて自身ステータスの一部を
*ユニークスキルの選択は一度だけしかできません
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色々と気になるところだらけだが、この、”アイテム”と”ランク”の部分と”スキルLv”はユニークスキルという枠だけのものじゃあないんだろう。
やっぱり、ドロップアイテムとかも存在するんだろうか、と考えふと、さっき芋虫が消えた辺りを見てみるが特にそれらしい物はない、”スキルLv”に関しても今は確認の使用がない以上、頭の隅にでも入れて、また後からでも考えよう。
そして、三つあるスキルの選択肢なんだが、一番上の<レベルガチャ>はまんまソシャゲのガチャだ、
おそらくSP《ステータスポイント》に関してもステータスの強化に使うものなんだろうし、レベルを消費してもステータスの強化をSPで補って行けるだろう。
ただし、レベルを上げるのにどれほど時間が掛かるかは、まだ未知数ではあるが。
二つめのスキル<無責任>は、随分と偏った無効化系の複合スキルと、ツッコミどころしかないデメリットのセットだ、
まあ、デメリットに関しては、このスキルをとれば、無効化スキルの影響で対して気にならなくなるんだろう...
使用できる状況は限られているし、今の状況では役には立たなそうだ。
三つめのスキル<自己暗示>は、スキルのコピー能力、と強そうではあるが、肝心のスキルの確かめる方法が、スキルの発動を直接見るくらいしか無いので、Lv1の今の俺では、だいぶ危険な気がするが、
ただこれに関しては、時間を掛けてLvを上げていけば、かなり強い部類だろう。
こんな状況じゃなければかなり魅力的なスキルだが、
現状、三つの中で一番魅力的なのはスキル<レベルガチャ>のアイテム抽選だろう、俺の中では、もしかしたら食べ物や水がこの抽選で当たるのでは、という妄想がすでに根拠のない期待にまで膨れ上がっている。
どのみち、数日中にここからの脱出だったり、食べ物や水の入手が出来なければ、どれを選んだ所で同じかと結論付けて、俺はそうそうに、どのユニークスキルの選択するか決めた。
「よし、俺は<レベルガチャ>を選択する」
選択の仕方がこれであっているのか分からないので、声に出して、念じながら、画面に触れると、
ピコンッ!
と、音がすると画面表示が消えて、下のもう一方の表示に変化があった。
『ユニークスキル<レベルガチャ>を獲得しました』
『スキル<EXPリミット>が解放されました』
『スキル<地球の加護>を獲得しました』
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LIMIT:15
HP 16/ 18
MP 14 / 14
STR 6 (+)
VIT 7 (+)
INT 2 (+)
AGI 5 (-1)
DEX 8 (+)
LUC 0 (+)
*SP 2*
ユニークスキル
<レベルガチャ>(0/100)
スキル
<EXPリミット>
<地球の加護>
装備
『鉄の鈍器』
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無事、<レベルガチャ>を手に入れたようだけど、
あれ、なんか知らないスキルが生えてきたんだけど⁉
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<EXPリミット>
『一度に獲得できる経験値が制限されます』
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<地球の加護>
『』
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<EXPリミット>は大体分かったけど、<地球の加護>に関しては何も分からない。
あと、LUCの数値が0ってどういう事?これが普通なの?人並なの?フラットなの?教えて!<地球の加護>
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<地球の加護>
『』
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ダメだ、返事がない。
一旦落ち着こう、まさか自分のステータスを見てこんなに取り乱す事になるとは、思ってもいなかった。もしかして俺が投資で爆死したのってこれが関係してたのか?
◇ ◆ ◇
その後、俺はもと来た道を戻らず、先に進むことにした、スキルを選ぶ時にも少し考えたが、あまり時間も無駄にできないので、不安だからと引き返すより、先に進む。道中、芋虫と二度出くわし、二体とも同じ様に倒してEXPが11/15になった。
どうやら芋虫一体の経験値は4くらいのようで、俺はあと一匹でレベルUPだ、などと考えて、脱出のことは、すっかり忘れかけていた時、それは、目に入った。
「あった。階段だ...」
30分ほど歩き続けたところで目の前の階段までたどり着いた。
階段入口の上の方の壁にはローマ数字で”Ⅲ”と刻まれており、自分がいた階層が3階層だったとわかる。
階段は下の方へと続いていた。
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