【一巡目】 ルスside
前話のルスside。
※ルスの気持ちとかそういうのだけで、話が進むわけではありません。
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「空間の魔女は……。」
「空間の魔女は、私よ。」
違う。こんなつもりじゃなかった。
僕はかあさんを殺すために、今まで力をつけてきたわけじゃない。
裏切られた悲しみ、嫌悪、憎しみ(イルニア本人というより、魔女という存在に対するもの。)、疑念。
母に再び会えた喜び、懐かしさ、愛おしさ。
こころが ばらばらになりそうだ
ここ考えるの大変。ルスは何の感情を一番に選び、行動するのか。一つ一つの感情が長い年月をかけて作られていったものだから、どれもそう簡単には切り捨てられない。しかもこの選択によって、このあとの展開が変わってくるから、よりいっそう慎重に選ばなくてはいけない。
ずっと会いたかった母。でも彼女は自分が憎んでいる「魔女」という存在で、しかもそのことを自分に秘密にしていたとわかり、裏切られた気持ちになった。
だって、家族でしょ?家族は、共に支え合うもの。あなたがそう教えてくれた。あなたは、僕を信じていなかったの?
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