正義の反対はまた違う正義

@1219het

第1話

「死ぬのよ元総理」


イツキはそう言って、とある田舎駅で元総理を自作のフランスパスでボコボコした。


イツキはこの事件を起こす前は不幸な人間だった。

彼は親が新興宗教に騙されたせいで昔から貧乏人だった。

そのため、富裕層と政治家が嫌いであった。

ある日、イツキは出会い系アプリで元自衛官のコードネーム『ヤマ』と知り合いになった。

ヤマは親が新興宗教に騙され、全てを失ったとイツキに言った。

また、今度、とある与党の議員を襲撃するとも語った。

イツキは襲撃する人物の名前を聞き衝撃が走った。

なんと、与党最大派閥のトップの元総理を襲撃するというのだ。

イツキはヤマに対して、計画を実行しないように説得した。

しかし、ヤマは「自分はあいつらのせいで全てを失った。もう失うものなど何も無い」とイツキに言った。少し間をおいてイツキはヤマにこう言った。

「ワタシ、ホモ。アナタホモ仲良くなれる。

2人で計画を実行するのよアナ◯」

「ワタシには沢山のお友だちがついている。アナタが不幸になる必要が無い。ワタシは元総理をボコボコにしてもみんな守ってくれる」

そういって、元総理の襲撃はイツキが担当する事になった。

そして、ヤマはイツキへの恩返しで廃棄惣菜を大量に配布した。

とある日、イツキは偶然にも元総理のスケジュールを手に入れる事成功した。

そのスケジュールには


7月8日 とある田舎駅 応援演説


と書いてあり、イツキはその日を狙い元総理を襲撃する計画を立てた。

そして、運命の日がやってきた。

そうして、7月8日当日、元総理はとある田舎駅に現れた。

イツキは元総理を確認し、ズボンから自らのフランスパンを改造した、カチカチのフランスパンを取り出した。

そうして、「死ぬのよ、元総理」と言って彼をフランスパンでボコボコにした。

そうして、自らも「アナタホモ、ワタシホモ。ヤマちゃんはこれからも強く生きるのよ!」と言って自決した。

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