第4話

「疲れた…」

吸い寄せられる様にベッドに飛び込む静留。

竜斗はカタカタとパソコンで作業をしていた。

静留は、のそりと顔を上げて聞いた。

「何やってんの…」

静留の声はまさに、疲労困憊を表していた。

「んー?ちょっとね」

にこにこ笑う竜斗。

今日は特別講義のみで、後は自由。

静留はぼんやりとする意識の中、竜斗を見つめていた。

「眠いの?」

「…」

竜斗の問い掛けに応じる事無く、静留は瞼を閉じた。


 「ん…」

「あ、起きた?」

「竜斗…?」

「はい、水」

竜斗からコップを受け取り水分補給をする静留。

段々と頭が冴える。

「え、まさか寝た…?」

恐る恐る竜斗に問う静留。

「ぐっすりと寝てたよ」

竜斗は、にこにこ笑いながら答える。

窓を見れば空は綺麗な夜空だった。

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