第2話

 賢哲学院高等部とは。

普通科、情報科、製菓科、芸能科等沢山の学科がある国内屈指の名門校。入学は事前に許可証が届いた場合のみ入学が出来る。

中でも英雄科、情報科は世界に通じるレベル。

其の為、倍率はとても高く入学したとしても希望の学科に入る事は困難。又、文武両道を掲げている為学業もレベルが高い。

留年する者、中退する者も少なく無い。

尚、全寮制。

寮は女子寮、男子寮に分かれている。

――――以上、賢哲学院高等部非公式サイトより。


 「竜斗、名前どうする?」

「んー…」

次の日。丁度休日だった為二人は部屋で活動内容を決めていた。

蛇足だが、二人はルームメイトである。

「あ!イタリア語で、『神』を意味する『Dio』はどう?」

「格好いい!名前は其れで決定だ!」

顔を輝かせ、静留は言った。

「じゃあ、名前は?本名?」

「其れで良いよ。身バレしないだろうし」

「其処は適当なんだね…」

苦笑いする竜斗。

「…竜斗」

「ん?」

「ありがとな」

少し照れくさそうに笑う静留。

「…親友だからね!」

ニッ、と竜斗も笑って返した。

――さぁ――

最強のヴィラン結成まで、残り―――

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