第18話 自己紹介

血管が少し浮いている理事長とそれ以上の圧を感じる疾風がいる。


それからは小言をネチネチと言われた。


「さて、もうすぐ昼休みが終わって4時間目が始まるのでそのときに時間を取るので準備しておいてください。」

そう言い理事長は部屋を出てった。

疾風も

「仕事が残ってるから俺も帰る。」

そう言って帰っていった。

1時間ほど立ってから担任の先生という人が来た。


「君が三上翔君かな?

僕は君の担任の山本慎吾(やまもとしんご)って言うんだ。

これから一年間よろしくね。」

「よろです。」

軽く会釈をして対応をすると目の前の先生は学校についての説明をし始めた。


話が一段落落ち着くと

「君の事情は聞いてるよ。

今年一年間のみだけどよろしくね。」

と手を出してきた。

「一年間よろしくっす。」

そう言い握手した。



キーンコーンカーンコーン……

「じゃあ、教室に行こっか!」


階段を登り教室に向かう。

周りの奴らは自分よりも一回り背が大きく少し場違い感を感じる。

そんなどうでもいいことを考えていると教室についた。

山本先生が教室に入ると同じぐらいにチャイムが鳴る。

俺は廊下で待つように言われたため携帯をいじりながら待つ。


「今日から新しい生徒が一人増えます。」

ザワザワ…ザワザワ…

名門校な為、転入生など滅多に無くざわつく。


「じゃあ、来てくれる?」

ドアを開くと黒板の前に案内される。

「今日から一緒のクラスになる三上翔君です。

自己紹介してくれる?」

「三上翔です。」

携帯をいじりながら名前だけ紹介すると先生はどうすればいいのか少し困ったような表情をしていて、生徒たちは俺がふざけた態度だからか少しザワつき始めた。

「え~と、皆はなんか質問あるかな?」

どうしょうもないのか質問返答をし始めた。

「はい!」

「どうぞ。」

「どこから来たんですか?」

無難な質問が飛んでくる。

でも俺は基本病院生活だったため山本先生を見ると

困ったような表情をしている。

「家」

そう答えると質問してきた奴は

「そーゆーことじゃ…」

なんて言ってるがそんなこと気にすることなく事前に説明されてた窓際の後ろの席に向かう。

荷物をおいて席に座ると周りからの視線が少し気になる。しかし、それを気にすることなく俺は惰眠を貪るのだった。

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