第14話 買い物1日目

俺は今ニ○リに来ていた。

なぜかって?

それは1時間ほど前に戻る。



朝っぱらから退院手続きを済ませて疾風の用意してくれた新居に来ていた。

鍵を開けて中に入ると何もなかった。

正確には、家具が一切どこにも見当たらなかった。

自分の性格はなかなか面倒で自分のエリアとなる場所に関してはかなりこだわるタイプの人間だった。

そしてなにもないのを見るとこれから、家具、日用品、衣服、靴、料理道具等を買い揃えなければいけなかった。

知り合いに電話をかける。

「悪い。

買い物に行くんだけどよ。

もしよかったら手伝ってくれないか?」

その言葉に対して友人は2つ返事で来てくれると言ってくれた。

いい友達を持ったなと感じる。



電話から20分たったぐらいにインターホンの音が響く。

玄関に出るとそこには、普通なら見ることのないような強面顔の男が二人立っていた。

「悪いな、宗谷(そうや 兄)と紘希(こうき 弟)。

急な呼び出しなのに来てくれて助かった。」


「いや、ちょうど暇をしてたところだ。」

「そうそう。兄さんと何をするか悩んでいたところだったからね。」


「ありがとな。

2人には買い物を手伝ってほしい。

事情はカクカクシカジカという感じなんだ。」


「分かった。ならまずは○トリに行こう。

机とかの日用品ならあそこがおすすめだからな。」

そう言われ車に案内される。

傍から見れば誘拐事件みたいなものだろう。

二人は正確はいいがなんせ顔が怖いからな。

そこが唯一の残念だと思う。



そして今に至る。

2人は的確なアドバイスをしてくれるが周りは心配そうにこちらを見ている。

まぁ、身長180超えて筋肉質な強面が2人も居るんだ。そしてもうひとりは、確実に未成年な風貌で身長はおおよそ150行くかどうかだ。

しかし俺らは周りも気にすることなく買い物を続ける。

ダイニングテーブルや椅子、カーテンやマットレスなど2人におすすめされたものの大半をカゴに入れて進んでいく。

幸い俺の貯金はかなりあって7桁を超えてからは見るのをやめた。

まぁ、先程買い物用に金を下ろしに行ったら口座内の桁がまた一つ増えており更には後半に行っていた。

怖くて直視ができやしない。


そんなこんなあって日用品を買った俺ら。

「なぁ、明日も買い物に行きたいんだけど付き合ってくれないか?」

今日一日手伝ってくれたためもしよければという感じで聞くと二人は

「しばらく休暇取ってるんで付き合いますよ。」

「そうそう。どうせ暇なんだから扱き使ってくださいよ。」

こういう返事をくれる二人を見ていい友人を持ったなと実感する。



どこかの社長室

「なんか仲間はずれにされてる気がする。」

「どうでもいいんで仕事勧めてください。

「酷くない!」

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